日本サッカー協会(JFA)が3月14日、W杯アジア2次予選・北朝鮮戦(21日・国立、26日・平壌)に向けたメンバーを発表したが、性加害疑惑の渦中にいる伊東純也は選外となった。
森保一監督は「純也を守るために召集しませんでした。我々は彼のフランスでのパフォーマンスを見て招集したいと思っていました。(招集した際に)日本で彼を取り巻く環境がどうなるか想像した時に、プレーできる環境にはならないことを想像した」とその理由を丁寧に説明していた。
伊東が所属しているスタッド・ランスでは「想定無罪」を盾にしてこれまで通り主力として起用している。にもかかわらず日本代表に招集しないことで、ネット上では森保監督へのブーイングがある。森保監督も「純也の試合は見ているが、連絡はとってない」としていたから尚更だ。
JFAに対してもスポンサーへの「忖度」があるに違いないという批判が出ているが、実際は違うという。
「JFA内部では、『そもそも伊東が外出をして飲み会に参加しなければ起きなかった』という意見が大勢を占めている。問題となった日の夜は代表戦が終了した直後の深夜で、チームは宿舎をチェックアウトはしていません。となると、『代表活動期間中』と言われても仕方がない」(夕刊紙記者)
しかし、一方のJFA田嶋幸三会長は「我々は大人として選手を扱っている。終わった後にしっかりと解散をしている。その中で各自がどういうことをしているのか、私たちは把握をしていない」と、あえて公式会見で明言しており、「あれは伊東のことをとことんかばってっている証です」(前出・夕刊紙記者)という。
2人の女性から「告訴」されている伊東は「逆告訴」で対抗している。いずれにせよ「示談」を含め白黒はっきりさせなければ、再び代表のユニホームに袖を通す日は来ない状況だ
(小田龍司)