JR宇都宮線に発見情報で大騒ぎ!増殖中の「トコジラミ」が生息する“形跡”

「トコジラミ」被害が国内で相次いでいる。トコジラミはカメムシの仲間で「ナンキンムシ」とも呼ばれ、体調は5~8ミリほどの夜行性の昆虫の一種。噛まれると痒みを伴う皮疹や紅斑が表れ、まれに全身性じんましんなどの重症に繋がることもある。

 最近は過去に効果のあった薬剤が一切効かない「スーパートコジラミ」と呼ばれる変異種が増加し、東京都内でも駆除の依頼が殺到しているという。増加の一番の原因とされているのが「インバウンド」の増加だ。

「外国人観光客のスーツケースや荷物などについたトコジラミが落ちて、特に都市部を中心に急増しています。3月10日には宇都宮線のシートにトコジラミを発見したという情報がXに投稿され、大きな話題となりました。JRが車両を殺虫処理した際トコジラミは確認されなかったとのことですが、発見されてもおかしくはない状況。今後も同じようなパターンでの騒動は増えそうです」(害虫駆除業者)

 日本では有機リン系の殺虫剤の普及や生活環境の改善により、1975年頃にはほとんど目にすることはなくなっていたが、2005年頃から再び被害が報告されるようになり、コロナ解消後のインバウンドの急激な増加で国内へ持ち込まれる機会がさらに増えたという流れ。その数は20年前に比べて10倍増というからもはや恐怖でしかない。

 自宅などでも「血糞」と呼ばれる黒っぽい斑点を見つけたら巣が近くにある可能性が高い。すぐに専門業者に相談したほうがいいだろう。

(ケン高田)

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