年末年始に車で帰省する人にとって悩みの種は渋滞中のトイレ問題。次のPAやSAに立ち寄ろうと思っても、あとどれぐらいで着くのか分からず、その間にも限界は刻一刻と迫ってくる。
高速道路の路側帯は道路交通法により駐停車禁止。事故や故障でやむを得ない場合は別だが、用を足すための緊急停車は認められていない。だが、実際問題これ以上は我慢できないというケースはあるだろう。
100円ショップやカー用品店で売っている簡易トイレを持っていればいいが、そこまで用意周到な人は多くないはず。では、普段から渋滞に巻き込まれる機会の多いトラック運転手は、こうした状況にどう対処しているのか?
「いよいよヤバい時は、コーヒーやジュースのボトル缶を簡易トイレ代わりに使うことがあります。ペットボトルでもいいのですがこちらは飲み口が小さいので足元や服を濡らす恐れがある。その点、ボトル缶は広口タイプのため、OBの可能性が少ないんです。ロング缶なら約400ml入るので大人1回分の小水なら間に合います」(ドライバー)
また、丸めたティッシュを詰めたコンビニ袋や大きめのビニール袋を使う手もあるとのこと。水漏れすることもあるので、できれば袋は二重にするのがいいという。
「ただし、運転手はくれぐれも視線を下に向けないこと。特に渋滞している時は車間距離が詰まっているため、一瞬のよそ見が追突事故などに繋がりかねません」(同)
以上は、あくまで漏らす寸前の危機的状況での対応策。まずはそうした状態にならないようにすることが大切だ。
「早めにSAに寄ってあまり尿意がなくても済ませておくのはもちろん、心配な人は水分の摂取を控えめにするのがベターですね」(同)
年末年始に車での帰省や旅行を予定している人は、しっかり頭に入れておこう。
(高島昌俊)