「シルエット・ロマンス」「たそがれマイ・ラブ」などのヒット曲で知られる歌手の大橋純子さんが9日、死去した。73歳だった。
大橋さんは2018年に食道がんを患い同年4月の検査で、左胸が乳腺がんとなっていることが判明。12月に再建手術をし19年に活動を再開したが、今年3月に食道がんが再発し療養中だった。
先月22日には、83年に「夏女ソニア」でデュエットしたもんたよしのりさんの訃報が伝えられた際、「どうかゆっくりお休みください」と沈痛な思いをコメントしたばかりだった。
日本における「食道がん」の5年生存率は、初期であれば75%以上だが、遠隔転移を来した最も進行した場合は約20%。罹患した有名人は多く、歌手の野口五郎や桑田佳祐、堀ちえみ、やしきたかじんさん、三浦洋一さんなど枚挙にいとまがない。昨年6月には女優の秋野暢子が食道がんを告白したが、闘病を経て今年1月に仕事に復帰している。
「食道がんの最大の原因は飲酒と喫煙です。特に日本人に多い多い扁平上皮がんは、これらと強い関連があります。自覚症状はほとんどなく、健康診断や人間ドックなどの検診で発見されることが多いです」(医療ジャーナリスト)
食べ物がつかえる感じや体重減少、声のかすれ、咳、たんなどの症状が現れたら要注意だ
(ケン高田)