「オリオンビール」や「近鉄グループホールディングス」など沖縄県内外の5社で構成する「ジャパンエンターテイメント」が、沖縄県今帰仁村に500〜600億円規模のテーマパークを開業する方針であると地元紙が報じた。
「オリオンの子会社のオリオン嵐山ゴルフ倶楽部の用地に開業するというテーマパークは、沖縄の自然や文化をテーマにしたものにする予定とのことで、年間来場者数は300万〜500万人を見込んでいるといいます。基本的には県外や国外の観光客の来場を想定していると考えられますが、過去にはあのUSJが沖縄進出を断念した経緯もあり、果たしてそこまで客足が伸びるか不安視する声も多く聞こえてくるんです」(社会部記者)
沖縄に新テーマパーク誕生の報道にネット上でも《那覇空港から車で2時間掛けて行くかどうか》《沖縄の自然や文化とは言っても、すでにおきなわワールドや琉球村、ネオパークオキナワとか山ほどある》など、厳しい指摘が相次いでいる。
「予定地から比較的近い場所には、年間約400万人の来場者数を誇る『美ら海水族館』もあり、そこから流れてくる客も期待しているのでしょう。ただし、やはり那覇市街地からの遠さや、本島各地にあるテーマパークとの“かぶり”を考えれば、相当魅力のあるものを作らなければ客は来ない。ただ、構成する5社のうち、市場分析などを手掛ける『刀』の代表はUSJの元役員で、多くの企業とパイプを持つ。手腕が試されるところです」(経済誌記者)
開業予定は2024年末。地元の活性化につながるか。
(小林洋三)