一風堂がフライング値上げ!「返金実施」もハードル高すぎて名乗り出る人は少ない?

 ラーメンチェーン「一風堂」は7月1日に実施した値上げを一部店舗で誤って前日の21時から適用させていたとして、余計に受け取っていた金額については返金すると発表した。ただ、返金については名乗り出る人はあまり多くないかもしれない。

 一風堂は7月1日に価格の改定を実施し、ラーメンや定食、トッピングなど10円〜40円値上げしていた。しかし、東京や千葉、北海道など計14店舗では6月30日の21時から閉店まで改定後の価格にフライングで変更されていたという。同社は「多大なご迷惑をお掛け致しました」と謝罪し、銀行振込にて返金すると説明した。

 なお、返金の対象となるのは、「6月30日21時〜閉店までに当該店舗で注文したもの」で、「注文の商品に赤丸・白丸・極みからか・トッピング・一部ドリンク等が含まれており、太つけ麺のみの注文ではない」こと、また「一風堂アプリのプレミアムクーポンや株主優待券の利用ではないこと」の3つの条件に当てはまる利用客だそうだ。

「昨年、回転寿司チェーンの『スシロー』が、ビール半額キャンペーンの広告をフライングで掲示していたことが問題となりましたが、今度は値上げ価格のフライング適用とは驚きです。ただ、これはシステムの間違いによるもので一風堂には悪気のないものですし、詳しい返金の条件や方法もアナウンスしているので、誠実な対応をしていると思います。ただ、返金といっても多くの場合が数十円だと思いますし、レシート番号や振込先を伝えなければならず、振込となると返金額よりも手数料の方が高くなると思われるので、遠慮して名乗り出ない人も多いかもしれません」(フードライター)

 なお、返金の受付期間は7月28日の17時までだという。

(小林洋三)

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