18歳・宮沢りえの「フル脱ぎ」に列島が震えた/平成‐令和「女神の芸能史」(1)

 昨日の晩メシが思い出せなくても、なぜか美女タレントの鮮烈肢体の記憶はいつまでも残っているもの。特に平成から令和にかけての34年間は、並み居るフェロモン女優たちが艶美な歴史を何度も塗り替えてきた。そんな女神たちの伝説をひもとこう。

 平成の幕開け、新時代の「主役」は女優の宮沢りえ(50)だった。

 昭和末期の88年、映画「ぼくらの七日間戦争」(東宝)で第12回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。人気絶頂の最中に一転して、16歳で「ふんどしカレンダー」を発売。91年には、写真集「SantaFe」(朝日出版社)で一糸まとわぬ溌溂とした肢体を披露し、日本列島が騒然となった。 当時の衝撃について、芸能ジャーナリストの佐々木博之氏はこう振り返る。

「朝日新聞の全面広告にハダカ写真が紹介され、なんなんだこれはって。カメラマンが篠山紀信というビッグネームだったこともありましたが、今では考えられません。トップクラスの人気を誇る宮沢があのタイミングで脱ぐ必然性もなく、度肝を抜かれました」

 ド派手な広告の効果も手伝って、朝から総決起とばかりに男たちが本屋に殺到し、完売が相次いだのだった。

 バブルが崩壊して未曾有の不景気が訪れた93年は、今となっては奇跡的な艶場面が次々と公開された。

 ドラマ「同窓会」(日本テレビ系)では、主演の斉藤由貴(56)が路上で声をかけてきた行きずりのナンパ男(山口達也)と工事現場で野外行為に耽り、

「対面して立った状態でロングスカートを捲って、片足を持ち上げられながら激しく腰を動かされ、ヒールがプランプランに脱げそうになりながら悦楽の表情を浮かべていた。斉藤は熱心なモルモン教の信者で知られ、行為シーンを演じること自体が稀で、この作品だけです」(スポーツ紙芸能担当)

 一方、「悪魔のKISS」(フジテレビ系)では、常盤貴子(51)が借金苦からピンク店で働く女子大生を演じ、お椀型バストが公共の電波に乗った。

「ドラマは見ていましたが、そこまで知名度が高いわけではなく、名前を知っているくらい。当時のテレビ業界では、バラエティー番組でも裸は普通だったので、常盤も脱いだのかっていう感覚でした。ただ、その後に数々の人気ドラマに出演し、ショッキングなシーンだったことに今更ながら気づきましたね」(佐々木氏)

 再確認しようにも、ドラマは「事務所がお蔵入りにさせたと報じられたことも」(スポーツ紙芸能担当)あり、今や伝説の艶場面となっているのだ。

 テレビに負けじと93年の映画で、先の佐々木氏がプッシュするのは女優の高島礼子(58)がヒロインを務めた「さまよえる脳髄」(ヒーロー)の絶頂シーンだ。

「神田正輝から後ろから責められ、窓ガラスに胸がつぶれんばかりにグイグイと押しつけられて、ムニュと形を変える。あの光景は忘れられません」

 93年は石田えり(62)の写真集「罪(immorale)」(講談社)も出版された。黒革の緊縛衣装でムチを握ったセンセーショナルな表紙が話題になり、この年は芸能史に残る豊作の年となった。ちなみに石田に関しては、のちに本人らしき女性と元夫とのプライベート動画が流出している。

*週刊アサヒ芸能6月22日号掲載

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