賽銭にも仏花購入にも使える「Banshoji Coin」って何だ!?

 1540年に織田信長の父・信秀によって織田家の菩薩寺として建立された伝統ある「亀岳林 万松寺」(愛知県名古屋市)が、お賽銭や寺内の売店で使用可能なキャッシュレス決済対応のオリジナルコイン「Banshoji Coin」を導入した。SNS上には早くも利用した人たちの声が寄せられ、斬新なアイデアに称賛が相次いでいる。

「3月26日、とあるツイッターユーザーがBanshoji Coinの販売機の画像を添付し、『キャッシュレス決済でコインを購入、お賽銭に使えるというすごいアイデアらしい』と投稿。7000件以上のいいねと4000件以上のリツイートがされるなど大きな話題となっています。こちらのコインは1枚500円から購入が可能で、賽銭の他におみくじやお守り、仏花の購入などにも使用可能で、寺内で使用した場合お釣りは出ませんが、記念コインとして持ち帰ることもできるのです」(ネットライター)

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、神社仏閣では賽銭にキャッシュレス決済を導入するところも増えてきた。しかし、寺社がこうした技術を導入することに対して拒否感を持つ人も多く、ヴァーチャルでのオンライン参拝や境内の修繕費用などを募るクラウドファンディングに批判の声も多く寄せられている。

「しかしBanshoji Coinには今のところ好意的な意見が多く、賽銭だけでなく、施設内で使用できることや記念品として持ち帰れるといった点が称賛されているようです。そもそも若者や外国人観光客はキャッシュレス決済での賽銭の方が喜ばれますし、寺としても小銭を入金しなくて済みますからね。多くの金融機関が硬貨の入金に手数料がかかるようになり、都内の寺で『賽銭は100円以上にしてください』との貼り紙を掲示したことで物議を醸したこともありましたが、キャッシュレスならその心配もいりません。また、最近では賽銭泥棒が急増していますが、コインでの賽銭なら盗まれても万松寺以外では使用できませんし、お釣りも出ないので抑止力にもなりますからね」(フリージャーナリスト)

 今後、オリジナルコインを導入する寺社が増えるかもしれない。
 
(小林洋三)

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