「毎日でもステーキが食べたい」
環境相時代の2019年9月、国連気候行動サミットに出席するため、米国ニューヨークを訪れたときの小泉進次郎衆院議員の発言だ。牛肉などを生産する畜産業は、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスを大量に発生させるとして世界的な問題となっていた中だけに、この発言は当時猛バッシングを受けた。
進次郎氏の「大の肉好き」は批判を受けただけでなく、妻でフリーアナの滝川クリステルとの間にも亀裂を生じさせた。昨年4月の「週刊文春」が、滝川が進次郎氏に「ビーガン」を押し付けていると報じたのだ。ビーガンとは肉や魚だけでなく、卵や乳製品、ハチミツなど動物性食品を一切摂らない完全菜食主義のこと。大の肉好きである進次郎氏は、滝川が勧めるビーガンに嫌気がさしたのか、毎晩会食の予定を入れ、自宅マンションに帰らず、東京・赤坂の議員宿舎に泊まっていたという。
ところが、「文春」の報道から約1年。進次郎氏に心変わりが見えたようだ。
1月19日更新のインスタグラムで、スイスで開かれる「世界経済フォーラム」(通称ダボス会議)出席のために向かう飛行機内で食べた機内食について触れた進次郎氏は、《往路の機内で食べた一風堂のラーメンがヴィーガンだった(プラントベース)。言われないと全く気づかないクオリティに驚き》とつづり、そのラーメンの写真を投稿したのである。ちなみにプラントベースフードとは、植物由来の原料で作られた料理や食品のこと。畜産をいっさい使用せず、環境負荷が少ないため、持続可能な食品として注目されている。
「一風堂のプラントベースのラーメンは、ANAの国際線ファーストクラス、ビジネスクラスの中長距離路線(一部を除く)で用意されています。ANAのHPでメニューを確認すると、一風堂のものは好きなときにオーダーできる料理の1つ。ほかに肉などもオーダーできますが、小泉氏があえて一風堂のプラントベースのラーメンをチョイスするとは意外でした。当初は反発したようですが、滝クリから食育を受けて、ビーガン食を積極的に摂るようになったのかもしれません」(週刊誌記者)
今では、「毎日でもビーガン食が食べたい」心境なのかもしれない!?
(石田英明)