池田エライザは“しながら撮り”ビデオ風/ニッポンの女優「性シーン」遺産(2)

 今回のアンケートでは、若手女優の体を張ったカラミに票が集まった。とりわけ、今年5月に公開されたばかりの「流浪の月」で濃密なラブシーンを披露した広瀬すずは、映画館に足を運んだ男性を中心に支持を集めたようだ。代表的な意見としては、

「アサ芸さんの記事ですごい行為を演じていると知り、速攻で映画館に行きました。ストーリーにはちょっと入り込めなかったけど、広瀬の行為シーンはよかった。もっと幼いイメージなのかなと思ったら、反応を押し殺した感じっぷりなんて、かなり場数をこなしていそうで堪能できた。スタイルもいいんだからもっと脱いでほしい」(50代・保険代理店)

 同世代の池田エライザもここにきて人気が急上昇中。認知度が上がってきたこともあり、過去の作品での「艶仕事ぶり」が実って上位に推された。

「たまたま『みんな!エスパーだよ!』(15年)で池田エライザを見た時の衝撃は忘れられない。白のタンクトップ姿で枕を掴んで『ウッ、ウッウッ』と声を漏らすところなんて完全に“しながら撮り”のシチュエーションで、感じ方も迫真の演技。あまりカラミがないと思っていた映画だったので、脱いでなくてもあれは性ビデオ並みのハードさだった。彼女はここまでやるんだと感心。スタイルも抜群なのでドンドン脱いでほしい」(40代・自営業)

 次作は「ヤッターマン」のドロンジョ役にも挑戦するというエライザの躍進はまだまだ止まりそうにもない。

 シニア世代から圧倒的な支持を集めたのが、広末涼子の出世作となった「おくりびと」(08年)だろう。

「この映画で納棺師の仕事ぶりを知ることになったが、控えめな奥方を演じた広末はよかった。貞淑な感じの奥さんなのにアンダーウエアが紐パン。しかもモッくんの愛撫の仕方がねちっこくて、鑑賞しながら『もっとヤレ』と感情移入したぐらい」(60代・デパート勤務)

 さらに、元祖「チラリズム」と言えば、吉永小百合も欠かせない存在。サユリストたちを満足させるべく、完脱ぎしないポリシーを貫きつつも作品に応じて、女の艶を使い分けしていくあたりはさすが「国民的女優」といったところ。象徴的なのは「天国の駅」(84年)だ。

「まさか、80年代になって完熟した小百合さまが独りで慰めるシーンが見られるとは夢にも思わなかった。正直、見たくない気もしたが、やはり見て満足した。殺害犯という主役の女性の情念を描くという意味では非常に画期的な映画でした。願わくば別の作品でももうちょっと肌見せが見たかった」(70代・無職)

 もっともな正論と言えよう。

*ニッポンの女優「性シーン」遺産(3)につづく

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