井ノ原快彦主演「特捜9」(テレビ朝日系)の最終回が6月26日に放送され、平均視聴率13・8%の好成績で幕を閉じた。これで、4月から6月に放送されたドラマの上位ランキングは、1位が13・2%で天海祐希主演「緊急取調室」、2位に12・9%で「特捜9」、3位に12・5%で沢口靖子主演の「科捜研の女19」がランクイン。上位をテレビ朝日が独占した。
「これらの作品はすべてシリーズ化されたもの。共通点は、警察ものであり、ほぼ1話完結です。ですが『キントリ』は心理戦、『特捜』は人情モノ、『科捜研』は最新科学技術を前面に押し出していて差別化されています。シリーズ物はマンネリ化することもありますが、長く続いているということは、視聴者を飽きさせない魅力があるといえます」(テレビ誌ライター)
ところが、6月20日発売の女性セブンが「井ノ原困惑『特捜9』14年目の確執現場」と題して、現場に不協和音が鳴り響いていると報じた。
記事によると、ドラマの前身である『9係』からメガホンをとっていた大御所の監督2人が“リストラ”されたことに何人かの俳優が不満を持っているとある。これが原因なのか、今期season2の打ち上げに主要キャストの津田寛治が参加しなかったというのだ。
けれども、芸能ジャーナリストは「大きな問題はない」と話す。
「ドラマの現場で、制作陣も出演者も、パーフェクトに満足な仕事ということはあり得ません。けれども、高視聴率をキープしている現場なら多少の不満はあってもそれが爆発することはないんです。数字がよければ結果オーライの世界。俳優としていい結果を出せれば、次の仕事につながりますからね」
多少の不満も、高視聴率が全てを吹き飛ばしてしまうようだ。