ビールメーカー大手のアサヒビールは、全国各地を回って商品をPRする「イメージガール」を廃止することを明らかにした。すでにキリン、サントリー、サッポロも廃止しており、ビール大手4社すべてでキャンペーンガールがなくなることとなり、ネット上では《夏の風物詩がなくなっていく…》と惜しむ声も見られる。
「アサヒビールイメージガールは1987年にスタートし、山口智子やかとうれいこ、藤原紀香、伊東美咲、井川遥ら有名女優やタレントを輩出する登竜門として知られていました。キリンは2003年に、サントリーは05年にイメージガールを廃止する中、アサヒは20年まで続けてきましたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で採用を見送っており、そのまま廃止されることが決定しました。なお、同社によれば『総合的な判断で決めた』と説明しています」(エンタメ誌ライター)
ビール業界に限らず、昨年には旭化成も廃止を決めるなど、様々な業界でキャンペーンガールの起用をやめる企業が相次いでおり、アサヒがこれに続くことについてネット上では、《キャンペーンガールの水着ポスターは夏の風物詩だったけど、もう見られないと思うと寂しい》《居酒屋で水着のポスターがあるとなごむんだけど、もうそういう時代じゃないんだね》など惜しむ声が飛び交っているのだ。
「アサヒビールは05年からキャンペーンガールに水着は着用させない方針にしていましたが、それでも昨今のルッキズムやジェンダー問題などに鑑みて廃止することを決めたのかもしれません。ただ、繊維大手の東レはキャンペーンガールを『当社の重要な資産』として今後も継続させると明言していますが、その代わりに今後は男性の起用も検討するなどして対応する方針を明らかにしています。水着でなくてもキャンペーンガールのポスターがお店に貼ってあると、その場の雰囲気を明るくしてくれるだけに、男女同時起用でもフレッシュな人物を採用するキャンペーンは残してほしかったですね」(情報誌ライター)
これも時代の流れか。
(小林洋三)