元フジテレビのフリーアナウンサーで弁護士、報道番組のコメンテーターも務める菊間千乃氏。それに加え4社の社外取締役にも就任。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平も顔負けの〝4刀流〟だ。
7月14日発売の「週刊新潮」によると、元女子アナに社外取締役のオファーが殺到しているとのこと。2021年から全ての上場企業に社外取締役の設置が義務付けられ、元女子アナの肩書きは企業イメージを高めるPR材料にもなる。中でも菊間氏の人気は高く、コーセーなど4社を兼任。有価証券報告書に記載されている総報酬額から推定すると、菊間氏は約3200万円の収入を得ているという。
女子アナだけでなく、女性芸能人も社外取締役に起用されている。女優のいとうまい子は学習塾「TOMAS」などを運営するリソー教育、女優の酒井美紀は「ミルキー」などで知られる不二家の社外取締役に就任している。
一般的に社外取締役は月に1回、2〜3時間程度の取締役会への参加が最も大切な仕事となる。局アナや芸能関係の仕事と比較すれば拘束時間は短く、割のいい仕事といえる。企業としても知名度のある有名人が社外取締役を務めることで、イメージアップにつながる。まさに「ウィンウィン」の関係だ。今後も女性有名人の社外取締役は増えていくとみていいだろう。
「それにはある程度の知性が求められます。菊間氏は弁護士、いとうは2010年に〝学びなおしたい〟として早稲田大学に入学。卒業後は同大学大学院の修士課程、博士課程へと進んでいます。酒井は19年、都内の大学院に進学しています。社外取締役を選択肢の1つとして考えれば、今後、進学や資格取得を目指す有名人が増えてくるかもしれません。現状を見ると、早稲田大学入学を目指しているタレントの小倉優子に目をつける企業も出てきそうです」(芸能記者)
女性有名人の社外取締役は今後も増えていきそうだ。
(石田英明)