だが山口のケースは、先行き不安な芸能界では比較的よく見受けられる光景だ。加えて、昨年来からのコロナ禍で、こうした霊感パワーにすがろうとする芸能人は枚挙にいとまがない。
昨年11月に「グッとラック!」(TBS系)を突如降板した小林麻耶(42)の〝子宮系〟洗脳騒動は記憶に新しい。
「〝子宮系〟とは『子宮の声を聞くことで女性は開運する』『子宮を大事にすると異性が寄ってくる』というオカルト開運法です。麻耶は進行性の乳ガンの病魔に襲われた妹・麻央さんの看病の傍ら、気丈にもタレント活動を続けていた。ところが、17年6月に麻央さんが早逝すると、そのわずか1年後に整体師を名乗る男と交際ゼロ日で入籍を発表し、世をあ然とさせた」(ベテラン芸能記者)
周囲からの心配をよそに、YouTubeなどで夫婦ともに瞑想動画などを公開したが、現在は別居。離婚を前提に協議を進めているという。
「洗脳から覚めるまでに2年の月日を要したことになる。さすがにテレビからは声が掛からないが、医師と乳ガンの講習会を開くなど啓蒙活動を行っています」(芸能デスク)
同じくテレビから忽然と姿を消したのが、11年に同居する占い師との洗脳騒動でワイドショーを騒がせたオセロ・中島知子(50)だろう。
「きっかけは、中島の自宅が家賃滞納で訴えられたことで発覚しました。当時、恋人関係だった谷原章介(49)と破局し、体調不良で長期休養中だった中島は同居する女性にすっかり傾倒してしまい、仕事もできない有様だった。同居女性は占い師というよりも、どこにでもいるオバちゃんにしか見えなかった。いつも手に紙袋を提げていましたが、中には何が入っていたのか不気味だった」(芸能デスク)
その後、中島は「洗脳ではなかった」とテレビに一時復帰。大胆な写真集を発表するなど新境地を開いたが、今はどうしているのか。
「現在は大分・別府に移住し、地元ローカルのミニ番組に出演するなど第2の芸能活動を始めている。中島は京都出身で、大分は同居女性の出身地だとか。2人は一緒に暮らしているそうです」(女性誌記者)
洗脳はいまだに解けてないということなのか‥‥。
民放局バラエティー番組プロデューサーが打ち明ける。
「人目を集めるオーラを放つ芸能人が一度、霊能者などに洗脳されるとオカルト色がつき、テレビでは使いものにならない。今年1月、辺見マリ(70)がバラエティー番組で『拝み屋』に洗脳され5億円を失ったことを告白していますが、これはレアケース」
憑きものと一緒に運も落としてしまっては、元も子もないが‥‥。
*「週刊アサヒ芸能」9月30日号より。(3)につづく