ハナコの菊田竜大、秋山寛貴、岡部大の全員が結婚したことによって、がぜんその動向が注目されることとなった四千頭身。同じワタナベエンターテインメント所属のトリオ芸人。ナベプロの“お笑い第7世代”2トップだ。
無口なイケメンの石橋遼大、つぶやきツッコミを開拓した後藤拓実、ボケの都築拓紀はそろって独身。ライブ会場の出待ちが多く、最後の1人まできちんと応じる神対応が有名だ。
お笑い雑誌はもちろん、アイドル誌やファッション誌にも登場し、カルチャーマガジンでは特集が組まれるほどの人気。アイドル芸人の一角も担う。
そんな四千頭身と同世代の芸人にはある共通点がある。ファンに独特な呼称があるのだ。
「和牛のファンは『仔牛ちゃん』と呼ばれています。ほかにも、EXITは『ジッター』。霜降り明星は『お月ちゃん』で、ミキは『キイチ』。四千頭身のファンは『よんせんがーる』と呼ばれていますが、彼らがほかと一線を画すのは、メンバー1人1人のファンにまで名称がある点。石橋は『ばしガール』、後藤は『ごとガール』、都築は『つづガール』です」(エンタメ誌ライター)
グループと個人それぞれで呼称があるのは、大人気女性アイドルグループのももいろクローバーZ。ファンは「モノノフ」と呼ばれ、そのなかでもリーダーの百田夏菜子ファンは「デコノフ」、玉井詩織は「タマノフ」、佐々木彩夏は「プニノフ」、高城れには「タカノフ」に分けられる。コンサートやコラボイベントごとに、ソロの“推し”グッズが発売されるのも特色だ。
ジャニーズタレントの場合は、“推し”が“担当”に変換される。もちろん、ファンの呼称もある。
「有名どころは嵐。『アラシック』と呼ばれています。関ジャニ∞は『エイター』で、NEWSは『パーナ』。KAT-TUNは『ハイフン』、Kis-My-Ft2は『俺足族』、ジャニーズWESTは『ジャス民』で、King & Princeは『ティアラ』。未デビューのジャニーズJr.ファンにもすでに名称があります」(アイドル誌ライター)
ももクロ、ジャニーズと肩を並べる四千頭身。そのサクセスストーリーは、かつて新人芸人の最速記録を打ち出したオリエンタルラジオやEXITの比ではない。
結成7日後にお笑い大会で優勝。デビュー1年目で若手芸人によるバラエティ番組「新しい波24」(フジテレビ系)のレギュラーメンバーに大抜てき。2年目の弱冠22歳で深夜ラジオ「四千頭身のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)のメインパーソナリティに選出され、史上最年少記録を樹立した。後藤は「人志松本のすべらない話」(フジ系)に単独出演しているが、そのときも同番組の最年少出演者である21歳だった。
3人そろって、まだ24歳。史上最年少でM-1王者となった霜降り明星より年下だ。次代が嘱望されてしかるべきのトリオ芸人。その未来は明るすぎる。
(北村ともこ)