洋菓子を製造・販売する不二家は2月10日、女優の酒井美紀が社外取締役に就任することを明らかにした。酒井は昨年、「ペコちゃん70周年アンバサダー」を務めていたが、今回の抜擢人事についてネット上では疑問の声が飛び交っている。
酒井は静岡県出身のいわゆる清純派女優で、岩井俊二監督の映画「Love Letter」やドラマ「白線流しシリーズ」(フジテレビ系)に出演して注目を集め、かつては元プロ野球選手の松井秀喜氏との交際も話題となった。しかし、2008年に医師と結婚して以降は女優として活動は続けていたものの、以前に比べてそれほど目立った芸能活動はしていなかった。
不二家の広報によれば、酒井を社外取締役に選んだ理由として「主婦という立場を生かして、経営に助言をいただきたい」というが、ネット上では《不二家って東証一部上場企業でしょ?芸能人主婦の助言なんて何の役に立つんだ》《マジで無駄な役割。パフォーマンスならアンバサダーで十分》《不二家ってレストランが大量閉店してるのに、素人同然の社外取締役入れてどうするつもり?》《主婦の立場からの視点が欲しいなら、公募して主婦から選べばよかったのでは》などの意見が数多く寄せられている。
「確かに、酒井には主婦タレントやママタレントのイメージはほぼなく、多くの人が、なぜ彼女を選んだのか疑問に思うのは理解できます。彼女は不二家の親会社である山崎製パンのCMキャラクターを長年務めていたことから、何らかのコネクションができたのかもしれませんが…。現在、不二家は製菓事業が好調な一方で洋菓子販売とレストラン事業は赤字が続いており、昨年は新型コロナウイルスの影響もあって厳しい経営を強いられているのが現状。そうした中で突然、酒井の社外取締役就任が発表されたため、厳しい意見を口にする株主もいるほどなのです」(経済ジャーナリスト)
酒井といえば、2月8日発売の「週刊プレイボーイ」にて、人生初のグラビア撮影に挑戦。初々しいセーラー服姿を披露して話題になった。経営陣の若返りをアピールするには、最適の人材と言えなくもないが…。
(小林洋三)