人気アイドルグループ「SPEED」の元メンバーで、内閣府政務官を務める今井絵理子参院議員(36)に、まさかの新内閣での主要ポスト就任説が浮上している。
今井氏は9月4日、「宇宙利用懇談会」に出席、翌日のツイッターに「日本の未来に光があたるような、平和な宇宙利用を目指してまいります」と宇宙への思いをつづったが、コロナ禍による失業や貧困、ポスト安部をめぐる攻防戦に関心が集まるなか、そのノンキともとれる発言に、SNS上には、《コロナ禍が続く中で、なにを悠長なことを?》《えっ、まだいたんですか?略奪不貞以外、あなたの記憶ないんですけど》《宇宙について語る前にやることがあるはず。早く引退してください》といった、失笑と批判の声が渦巻いた。
さらに、7日放送の「バイキング」(フジテレビ系)で、お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の吉田敬が、MCの坂上忍から「新内閣の主要ポスト」について振られ、「僕やったら、官房長官を佐藤ゆかり(環境副大臣)さんにするかな」と発言。さらに、「(内閣官房副長官は)三原じゅん子さん入れたいんですけど、ちょっと怖いんすよね……、そう、今井絵理子さん」と真顔で”指名”したことで、スタジオ内には失笑が起こり、毒舌の坂上もさすがに「これはあれだな。俺の責任として受け止めよう」と吉田に話を振ったことを反省して苦笑い。
じつは坂上は昨年秋、今井議員が被災地を視察したニュースを同番組で取り上げた際、「(不貞疑惑の)説明責任を果たしたとはボクは思っていないので…。だから、僕は無視です」と不快感をあらわにしていた“因縁”もあって、当然の反応かもしれない。
吉田のトンデモ発言に対して、視聴者からは《よりによって、あの、今井絵理子はないだろうが!どうして不貞議員が官房副長官なんだ!!》といった批判の声が殺到する事態に。
全国紙政治部記者が語る。
「今井氏は、2016年7月に自民党公認候補として参院選に出馬して当選。政治家としての道を歩み始めますが、すぐに公職選挙法違反疑惑が発覚。翌17年には神戸市議との不貞疑惑が発覚し『一線は超えていません』という“迷言”を残したことは記憶に新しい。政治家としての実績はほどんどないと言われる今井氏でしたが、19年の第4次安倍再改造内閣では、内閣府政務官の重要ポストに抜擢されることに。その背景にあるのが、後見人である山東昭子参院議員の推薦だったと伝えられますが、参院選で苦戦を強いられていた山東氏のもとに、今井氏は幾度となく応援演説で駆けつけ、結果、山東氏は見事当選。念願の参院議長のイスに座ることができた。そんなこともあり、山東氏も今井氏に目をかけているのだとか。ただ、三原じゅん子参院議員よりも先に政務官に抜擢されたことで、党内では今井氏をやっかむ声も相当あったようです」
常識的に考えれば、現内閣府政務官とはいえ、これといった実績もない彼女が内閣官房副長官に就任するとは考えにくいが、「話題作りのためなら、何が起こっても不思議ではないのが永田町なんです」というのが、前出の政治部記者だ。
「脱派閥を強調する菅氏としては、安部政権を継承しつつも『変化』は前面に出したいはず。だとすれば今井氏を重要ポストに…という考え方はゼロでない。政治家としての実績はない今井氏ですが、長い間芸能界で揉まれてきただけに、言い方は悪いが、世渡り術には長けている。さらに酒も強く、付き合いもいいし、愛想が良いので、党内の重鎮たちのウケもいいと聞きます。あの小泉進次郎氏とも飲み仲間で同世代のブレーンも多いと聞きますからね。つまり、“もしかしたら”が現実になるかもしれないということです」
今井氏と不貞関係にあったとされる橋本氏は17年8月に神戸市議を辞職。歯科医としても事実上廃業し、現在は今井氏のもとに身を寄せているとされるが、今井氏が閣僚ポストに付いた場合、一番喜ぶのは「バイキング発言」で坂上にダメ出しされたブラマヨ・吉田かも……。
(灯倫太郎)