市場規模20億円増!コロナ禍にケチャップが売れまくったワケ

 カゴメが発表した「2020年12月期第2四半期決算短信」によれば、新型コロナウイルスの影響を受けて外食向け業務用商品の販売が落ち込んだものの、飲料や内食向け商品の販売が拡大。特にケチャップはここ数年では最高の売上を記録していることが明らかとなった。

「カゴメの6月期決算資料を見ると、今年のトマトケチャップの市場規模は197億円を予想しており、昨年の177億円よりも20億円も売上増が見込まれています。カゴメのトマトケチャップも1月~6月は前年比で約1割増と好調に推移しています」(経済ジャーナリスト)

 実は4月の緊急事態宣言発令以降、カゴメのみならず様々なメーカーのケチャップが各地で品薄になっており、ツイッターでは《今日スーパー行ったら、カゴメどころかこれまで売り切れたことのないデルモンテのケチャップまで全滅してた》《なぜかケチャップがどこにも売ってないんだが…。みんなチキンライスとナポリタンでも食べてるんだろうか》《ホットケーキとベーキングパウダーはわかるが、ケチャップまで売り切れなのはなぜ?》といった投稿が多く見られた。

「外出自粛のなか、買い物の回数を減らすためにも、買い置きのストックとして購入している人もいるとは思いますが、それよりも学校の休校によって子供用のメニューにケチャップをたくさん使用したというパターンが多いのではないでしょうか。子供が好きなメニューには、ナポリタンやオムライス、ハンバーグ、鶏のケチャップ焼きなどなど、ケチャップを使う料理が多いですからね」(フードライター)

 コロナが意外なところに影響をもたらしたようだ。

(小林洋三)

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