「いまは気に入った女性を絞って、定期的に付き合ったほうが“お得”ですね」
こう話すのはパパ活事情に詳しいライターだ。ナインティナインの岡村隆史がラジオで発した「美人さんがお嬢やります」というコメントは世間から大バッシングを浴びたが、その“夜の街”も今や閑散とした状況。だが水面下では、「パパ活市場」が空前の盛り上がりを見せているという。
「とくに多いのは艶系クラブやガールズバーなど、夜のバイトをしていた若い女性たちです。緊急事態宣言の最中は店も営業自粛、ようやく営業再開となってもやはり客足は激減しており、彼女たちも生活に困っているんです」(前出・ライター)
その結果、夜の蝶たちが次々と「パパ活市場」に参入。いわば“供給過多”を招いて、相場価格が大暴落しているというのだ。
「かつては食事だけでも5000円はかかったものです。それも店はいわゆる“港区女子”が好みそうな高級レストランばかり。おまけにタクシー代を要求する女性も多くいて、2万円以上“投資”しても、手すらつないでもらえないケースも珍しくありませんでした。まあ、もともと“パパ”なので、そういう見返りは求めないものだったのですが…。ところが今は違います。会ってから食事を楽しむことなく、よほどのことがなければ、そのままカップル向けホテルに行くのがスタンダード。最近では、『週1のペースで会ってくれるなら5000円で最後までOK』という女性も珍しくありません」(前出・ライター)
ましてやここにきてコロナ第二波が到来しているとあって、東京都は8月3日から飲食店などに営業時間短縮などを要請。“夜の街”へと繰り出す人手はさらに少なくなっている。
「とくにガールズバーなどは2軒目、3軒目に行くような店ですからね。8月に入ってからは店を辞めて、パパ活中心の生活に入る女性も多いと聞きます。ただ、女性側にすれば毎回知らない相手と会うのは怖い。トラブルも多いですからね。そこで低料金でも構わないので、安心できる相手と定期的な“大人の契約”を結びたがっているのです」(前出・ライター)
そんななか、広瀬アリス似の20代女性と定期的に会っているという30代独身のサラリーマン男性はこう話す。
「先日、会った女性はガールズバーで働いていたというだけあって、接客上手。あいきょうもあって、話していて楽しい。もちろん、ルックスも申し分ありません。最初はカラダ目的だったのですが、本当にお金に困っているようで、『今日5000円ないと部屋の電気を止められるかも…』と切羽詰まった様子。大人の関係も持ちましたが、食事だけで別れることもあるので、毎回というわけではありません。男と女ですから会えば会うほど情も湧いて、そのうち本当に付き合ってしまうんじゃ…なんてワクワクしています」
コロナ禍で先行きが見えないからこそ、頼りになるパートナーが欲しい。パパ活市場が盛り上がっているのはそんな心理が影響しているのかもしれない。
(降矢公平)
※写真はイメージです