男性ベビーシッターが連続逮捕、今こそ問われる「キッズライン」の運営責任

 今、話題になっているベビーシッターマッチングアプリの大手「キッズライン」。昨年11月に登録している男性ベビーシッターが5歳の男児に対して犯罪行為をしたとして、今年5月に入り逮捕された。さらに、6月12日には、別の男性ベビーシッターが女児に対して同様の犯行に及んだとして逮捕された。半年の間に2人の逮捕者を出してしまったキッズラインだが、寄せられる批判に対しては《残念ながら、小児性愛者であるかについて審査では見抜くことはできませんでした。なお、この点につきましては、専門家も困難であるとの見解を示されました》として、運営側に責任はないという姿勢を示している。

 事件と同時に注目が集まっているのが、株式会社キッズラインを立ち上げた女性社長である。いかなる女性なのか、ベンチャー業界に詳しい業界誌記者に話を聞いた。

「時代を代表するやり手の女性起業家ですね。名門大学の経済学部出で、リクルートや楽天を渡り歩き、起業したマーケティング会社・トレンダーズを、当時女性としては最年少の記録で上場させます。その会社を手放し、2014年に、今のキッズラインの前身とも言える会社を設立します。そこから6年間でここまで急成長させた手腕は並じゃありません。しかし、その強引ともいえる拡大路線が登録シッターの審査の甘さを生んでしまったのでは……との意見も耳にします」

 その豪腕ぶりで知られる経営スタイルとはいかなるものだったのだろうか。

「先のトレンダーズのときもそうでしたが、力のある人間をどんどん経営サイドに取り入れていくスタイルです。女性の社会進出をひとつのテーマにしていると言葉では言いますが、経営に携わる上層部には男性が多いですね。それはともかく、キッズラインにおいてもDeNAの共同創業者をはじめとするベンチャー業界の生え抜きの男性たちを株主、そして経営コンサルタント的な立場として身近に置いています。彼らとの鼎談記事がありますが、終始話題となるのはベビーシッター業界の伸び率といった数字の話ばかり。そうしたベンチャー企業的な経営スタイルと、ベビーシッターという子供の安全を最優先しなくてはならない世界に齟齬がなかったかといえば、正直、疑問が残ります」(前出・業界誌記者)

 ネット上でも《いまだに社長がきちんと声明を発表しないってどうなの?》《いつもお世話になっていただけにショック。こういう時にダンマリは不信感が募ってちょっと利用しづらくなる》《ふだんはSNSでさんざんPRしていたのに表に出てこないのは違和感を覚える》といった書き込みが見られた。

 事件の再発を防ぐためにも、きちんとした責任の所在の審議が必要とされている。

(オフィスキング)

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