「精神疾患者」発言も!ミニシアター代表の「パワハラ実態」に批判殺到のワケ

 新型コロナウイルスの影響による劇場休業で公開延期を余儀なくされ未曾有の危機に陥った映画業界。そんな中、渋谷・吉祥寺にある人気ミニシアター「アップリンク」が“別の事情”でピンチになっているようだ。

 発端は6月16日に「アップリンク」代表の浅井隆氏からパワーハラスメントを受けたとして、元従業員5人が同氏とアップリンク社に対し、損害賠償などを請求する訴訟を起こしたことにある。

 1993年に映画の配給会社としてスタートしたアップリンクは、東京・渋谷や吉祥寺などでミニシアターを運営しており、世界の映画祭で話題の作品をはじめ、アート系や人種差別などの社会問題、インディーズ作品など、大作に限らず幅広く配給・上映する多くの映画ファンに愛されるミニシアターだ。

「『アップリンク』代表の浅井氏は、昨今のコロナ禍におけるミニシアターの困窮を訴えていた時の人物。映画館の惨状などをSNSやメディアの取材などで訴えていました。しかし、映画業界では浅井氏の評判は芳しくなく、過度なワンマン気質が目立ち、周辺からは不平不満の声があがる人物だったようなのです」(エンタメ誌ライター)

 16日に行われた元従業員による記者会見では、浅井氏が落としたゴミを従業員に拾わせたかと思えば、利用客の前で叱責したり、従業員に対して「精神疾患者を雇った俺がおかしかった」と発言したりと数々のパワハラ事例があげられた。この問題にネット上でも映画ファンや業界関係者を中心にショックの声も多く上がっていた。

「同日に、浅井氏はアップリンク公式サイトで、『元従業員からの訴訟について』と題しコメントを発表。謝罪とともに、再発防止を表明しましたが、極めて短くまとめられた形式的なものだったこともあり、ネットでは『形だけの謝罪文だ』と批判の声を多く集めてしまう結果となりました。イメージ回復にはかなり時間がかかってしまうかもしれません」(前出・エンタメ誌ライター)

 アップリンクは、今月11日に「アップリンク京都」をオープンしたばかり。映画館は営業再開したばかりだが、コロナ禍以上の危機が待ち受けていそうだ。

(安達信也)

※写真はイメージです

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