マツコ・デラックスが、全日本柔道代表の愛称「ゴジラジャパン」に異を唱えた。3月25日放送の情報番組「5時に夢中!」(TOKYO MX)にてマツコは、「前にも似たようなことを言った記憶があるんだけど、どうしてもつけなきゃダメなの?」と直言。野球の“サムライジャパン”や女子サッカーの“なでしこジャパン”に触れながら、「どれひとつとして格好いいと思ったことないんだけど」と喝破した。
ここで番組は、サムライジャパンが元々は長嶋茂雄監督の率いた「長嶋ジャパン」だったことを紹介。この名称については自然発生的にできたと理解を示しつつ、乱立するチーム名にマツコは「もうこれでやめにしない?」と提唱した。確かに、“〇〇JAPAN”や“〇〇NIPPON”など愛称つけすぎの感がなくはないが、では他国の場合はどうなのか?
「アメリカとカナダでは全競技を通じて『チームUSA』や『チームカナダ』を採用。それに対してフランスやイタリアでは、サッカーやラグビーの代表チーム名で知られる『Les bleus』(レ・ブルー)や『Azzurri』(アズーリ、いずれも青の意)を全競技を通して使っていますね。ほとんどの国ではサッカー代表チームにニックネームがついており、これを他競技でも呼び名に使う例が珍しくありません」(スポーツライター)
ただ日本のように、あらゆる競技で独自のニックネームを採用しているケースはほとんどないようだ。だが世界は広いもの。実は日本と同様に、競技ごとに愛称を持つ国があるのだという。カンガルーの国として知られるオーストラリアだ。
「同国のサッカーチームはサッカー+カンガルーの『サッカールーズ』で、五輪代表はオリンピック+カンガルーの『オリルーズ』。その一方で女子サッカー代表はなぜか、非公式の国歌と呼ばれる曲から採った『マチルダス』ですね。そしてラグビーの『ワラビーズ』(カンガルー科の小型種)も良く知られていますが、他にも体操は『オーストラリアン・フレーム』、水泳は『ドルフィンズ』、野球は『サザン・サンダー』で女子ソフトボールは『オージー・スピリット』、バスケットボールは男子が『ブーマーズ』で女子が『オパールズ』などなど、競技ごとにそれぞれのニックネームを持っているのです」
観光先としてもビジネス相手としても日本と近しいオーストラリアには、スポーツの面でも意外な共通点があったようだ。