5月12日正午過ぎ、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の宅配バッグを背負った配達員とみられる自転車が、進入禁止であるはずの首都高速道路4号線上りを走行しているのが目撃され、警察に通報される事態となった。警視庁によれば、この自転車による事故は起きていないというが、ウーバーイーツ配達員のマナーの悪さに批判が殺到している。
「首都高を自転車で走る男性の姿はドライブレコーダーで撮影されSNS上にも投稿されていますが、ハイスピードで走る車スレスレの路肩を堂々と走っています。誤って首都高に侵入してしまった可能性も考えられますが、映像を観る限りでは配達時間を短縮するため、故意に首都高に侵入しているようにも見えますね。これにネット上ではさまざまな憶測が広がっており、《やはり都内は信号待ちが多いからこのくらいしないと稼げない》《もしやサービスエリアから注文した人がいたのでは?》《ナビに従って走っていると周囲が見えなくて、自分も高速道路に入りそうになったことがある》などとウーバー配達経験者と思しき書き込みも見られました」(ネットライター)
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛を受け、ウーバーイーツを利用する人が急増しているが、同時に配達員による事故やトラブルも増えている。ウーバーイーツの労働組合の調査によると、今年3月に配達員が事故を起こしたケースは31件で、4月には東京都内で車と衝突した配達員が死亡している。
「ウーバーイーツはこれまでも配達員が交通ルールを守らなかったり、受け取りを拒否された商品の料理をマンション敷地内に投げ捨てるといった行為に批判が出ていましたが、新型コロナで需要が高まったことで再び配達員のマナーについて問題視する声が多くなっています。今回の首都高侵入についてウーバーは、『映像の人物が配達パートナーならば、交通ルール違反にはしかるべき対応を行います』とコメントを出していますが、状態が変わるのか、注視する必要があります」(ITジャーナリスト)
もしや注文が増えすぎて“パンク状態”ということも危惧されるが、今後、配達員が大事故を起こすなんてことがなければいいが…。
(小林洋三)