候補作がコロナまみれで大ピンチ!! 「流行語大賞」を救うパワーワードとは?

 ここにきて、年末恒例のビッグイベントに暗雲がたちこめているという。毎年の世相を反映して表彰される「ユーキャン新語・流行語大賞」だ。1986年に第1回が開催されて以降、36回にわたって「金賞」および「大賞」が選ばれてきた。そのイベントがなぜ危機を迎えているのか。エンタメ誌のライターが打ち明ける。

「現時点で、2020年の主な出来事といえば新型コロナウイルス関連のものばかり。当然、流行語・新語に関しても“コロナまみれ”になることが懸念されています。実際、大きなインパクトを残したのは事実ですが、コロナ禍では多くの犠牲者が出たこともあって、華々しく表彰するのはふさわしくないのではないか、という声が各界から聞かれるようになりました」

 候補作を勝手にあげるとすれば…「3密」「コロナ離婚」「ロックダウン」「緊急事態宣言」「密ですっ!」「アベノマスク」といったところか……。確かに、このラインナップだと、授賞式の檀上に上がるメンバーも、安倍総理と小池都知事のツーショットくらいしか思いつかない。いや、あった!東出昌大の不貞謝罪会見で飛び出た「杏さんと唐田さんのどちらか好きですか?」。だがこれは東出ではなく、芸能リポーターの発言だし……。

「仮に“強行開催”するとして、コロナ関連ワードの対抗馬にあげられるとしたら、コミック界で空前のヒットとなった『鬼滅の刃』くらいでしょうか……。ただ、これは流行語というより、漫画のタイトルそのまんまですからね。2018年の『そだねー』、2019年の『ONE TEAM』と、年間大賞を2年連続でスポーツ界にもっていかれているので、今年こそはエンタメ界から強烈なパワーワードが誕生してほしいところです」(前出・エンタメ誌ライター)

 年末の恒例イベントに開催危機が叫ばれ、一瞬「じぇじぇじぇ」(2013年大賞)となったが、コロナ一色に染まりそうな2020年の停滞ムードを「ダメよ〜ダメダメ」(2014年大賞)の精神で吹き飛ばしてほしい。

(あまねかずこ)

エンタメ