「スター・ウォーズ」最新作、米レビューサイトが新3部作ワースト評価のワケ

 12月20日に日米同時公開された映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」がアメリカや中国などで思わぬ苦戦を強いられている。

 1977年に第1作目が公開されてから42年もの月日が経過し、遂にスター・ウォーズシリーズの最終章が描かれることとなった同作だが、北米では公開初日からの3日間で約1億7550万ドルというオープニング興行収入を記録。これが一般的な映画であれば、“特大級のロケットスタート”と表現されるはずだが、ディズニーが配給した2015年以降公開のスター・ウォーズ新3部作の中では最も低い出足となった。

 確かに「フォースの覚醒」(15年)の2億4700万ドル、「最後のジェダイ」(17年)の2億2200万ドルと比べると、「スカイウォーカーの夜明け」の1億7550万ドルというオープニング興収は物足りない。しかも、前作に比して低いのは興収だけでなく、“批評家の満足度”においても同様だった。
 
「アメリカで最も著名な批評家による映画レビューサイト『Rotten Tomatoes』では、『スカイウォーカーの夜明け』に57%という評価ポイントが集計されており、この数字は新3部作の中で最も低く、また1977年以降の全シリーズ作品の中でもワースト(1999年公開『ファントム・メナス』が53%)から2番目の数字なのです。また、中国でも公開初日の興行収入は新3部作で最低となる160万ドルに留まり、苦しいスタートとなっている。ただ、一部米メディアはファンに“媚びる”ようなものであったことを指摘していますが、スター・ウォーズシリーズは、評論家とファンの評価が相反するとも言われており、日本のファンの中には“これでいいんだ”と称賛する声もあります」(映画誌ライター)

 日本での興収は公開初週の土日で67万1000人を記録。「フォースの覚醒」の同81万5000人、「最後のジェダイ」の同73万7000人に比べ、やや見劣りするといった感じか。

 “史上最も愛されたSFシリーズ”である「スター・ウォーズ」の最終章となる今作。その評価を下すのは、もう少し先にするべきなのかもしれない。

(木村慎吾)

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