元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(66)「七五三」の晴れ着が売れる!

 ウチの子供にも、あんな時代があったなぁ─。

 先週末、散歩の道すがら、七五三参りのヨソの子供を見かけて、つい懐かしくなった。誰かに似て「臭い」とか「ウザい」と憎まれ口ばかり叩く今の我が子の姿を思えば、なおさら懐かしさも増す‥‥だけではなかった。記者の頭にはある悪だくみが浮かんだのだ。

 さっそくスマホで検索を開始する。まずは楽天市場で七五三を巡る中古市況をチェック。やはり祝い着なら洋装より和装のほうが業者の取り扱いは多く、人気も高いようだ。女児用の帯だけでも4000〜5000円。男児の履物は2000円ほどだが、さすがにこちらは未使用中古品となっている。多少、裏地にシミがあっても、着物なら1万円前後で売られている。

 あとは、我が家に眠る子供の七五三祝い着を売り飛ばすだけだ。売却するならヤフオクと決めていた。というのも、2000円で落札が始まった女児の着物に帯と襦袢の3点セットが、最終的に9万1002円で落札されていたため。

「七五三の祝い着は新品でもピンキリです。高島屋が扱ったとか、正絹という証明書付きの上等な品だと、入札者が殺到します」(ヤフオクウオッチャー)

 初孫ということで両親が奮発した立派な祝い着だったはず。何気なく女房にお宝のありかを尋ねたら、

「いらないから、親戚の子にあげちゃった」

 悪だくみを隠して「子供の思い出を‥‥」と涙ぐんでみせた。チキショー!

マネー