11月8日深夜放送の「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)が、人気コーナー「空耳アワー」の動画での応募を受け付けると発表した。
この日の放送は「第22回空耳アワード2019」の後編で、今年放送された空耳の中からグランプリを決定。そして動画の投稿を募集することを発表したのだ。
「いまさら説明の必要はないと思いますが、空耳アワーは日本語に聞こえる洋楽の歌詞をオリジナルの映像に乗せた作品です。作り込まれた映像がより笑いを誘うとして評判でした。これまでは空耳のネタを投稿するだけでしたが、今後は映像そのものを受け付けるそうです」(テレビ誌ライター)
番組の応募ページを見ると、これまでのネタ投稿に加え、動画用の応募フォームが作られている。動画ファイルの選択から放送許可の有無などを選ぶ項目があり、どうやら本気で動画投稿を受け付けているようだ。
「動画での投稿と聞くと難しく感じるかもしれませんが、今はユーチューブによって動画撮影、制作のハードルはかなり下がっています。空耳アワーで名を上げようというユーチューバーはいるはず。彼らにとっては朗報でしょう」(前出・テレビ誌ライター)
いっぽうで制作サイドがコストを削減しようとしているのではないかとの指摘もある。完パケの動画を投稿してもらえば、制作コストはかからないからだ。
昨年11月、空耳アワーで使用する音楽を調達するために使っていたレンタルCD店が閉店。そのお店は廃盤や稀少盤を取り揃えていたため、重宝していたという。
「お店がなくなり楽曲の用意が面倒になったので、ついでに動画投稿に切り替えたのではないかという気もしますね。そうだとしても投稿者にとっては名を上げるチャンスであり、制作側にとってはコスト削減ができるウィンウィンの関係になるのでいいのではないでしょうか。ただ、これまで空耳に出演し、名前こそわからないものの人気になっていた俳優さんが見られなくなるのはさびしいですね」(前出・テレビ誌ライター)
動画投稿によって「空耳アワー」のクオリティは上がるのか下がるのか。今後に注目だ。