今や世界中で出会いを求める男女の定番ツールになっているマッチングアプリ。欧米圏ではデーティングアプリと呼ばれ、英国の調査会社ビジネス・オブ・アップスのレポートによると、全世界の市場規模は22年の時点で49.4億ドル。利用者数は3億3700万人に上るという。
いずれも現在はさらに増加していると思われるが、国によってはマッチングアプリだけでなくリアルな出会いスポットも人気。一般的に海外ではクラブやバーなどのナイトスポットがそれに当たるが、スペインでは意外な場所が出会いの聖地となっている。
それはポルトガルも含む、イベリア半島全域に1600件以上展開する同国最大のスーパーマーケットチェーンの「メルカドーナ」。地方の小さな町や離島にも店があり、日本に例えるならイオン系スーパーのような存在だ。
ちなみに、出会いを求めている人の見分け方は簡単。買い物かごにパイナップルを逆さまに入れ、ワイン売り場に行く“暗黙のルール”が存在するからだ。しかし、日本ならそんな目的で来られても店側にとってはいい迷惑。下手すれば営業妨害として通報されかねない。
「そこはヨーロッパでも情熱的な国民性で知られるお国柄。他の買い物客の邪魔にならない範囲であれば黙認しているようです。実際、現地メディアも取り上げており、日本人を含む世界中のユーチューバーが紹介しています」(海外の出会い事情に詳しいライター)
特にアツいとされるのが、首都マドリードやバルセロナのメルカドーナ。いずれも市内に数多くの店があり、大型店であればルールに従ってワイン売り場に行かなくても休憩スペースがナンパ会場と化しているとか。
「スペインの女性は積極的。向こうから話しかけてくることも珍しくありません。深夜営業しているわけではないですが、夕方や夜の早い時間、休日は出会い目的の男女が集まるようです。実際、意気投合してそのまま一夜限りの情事に…というケースも多く、日本人でもチャンスはあると思います」(同)
スペインを訪れた際は、冷やかし半分でも覗いてみる価値はありそうだ。
※写真は、スペイン国内にある大手スーパー「メルカドーナ」