10月27日、フランス北部コンピエーニュに住む高齢女性の自宅で発見された絵画が競売に掛けられ、当初の落札予想価格の5倍となる2400万ユーロ(約28億9000万円)で落札されたことが明らかになり、驚きの声があがっている。
「高齢女性の自宅にある台所のコンロの上に飾られていた縦26センチ、横20センチの小さな絵画は、ルネッサンスに大きな影響を与えた13世紀のイタリア画家チマブーエの『あざ笑われるキリスト』だったことが判明しており、競売を主催したアクテオン社によれば『チマブーエの作品が市場に出たのは初めて』とのことで、中世絵画としては史上最高額となったことに『我々の想像を超えていた』と驚きを隠せない様子でした」(社会部記者)
台所から見つかった名画にネット上では、《うちの台所には埃しかたまってないのに、羨ましい限り》《うちの台所にも孫が描いた個性的な名画がある。予想価格はうまい棒5本分だけどね》《所有者は高齢女性だそうだが、余生には十二分過ぎるだろう》《調理器具の上に飾ってあったのに状態が良かったなんて、幸運以外のなにものでもないだろ》など、羨む声が相次いでいる。
「今年の頭に東京都が所有する防潮扉にバンクシーの作品と思われるネズミのイラストが発見され大きな話題となりましたが、自宅の台所から美術史の重要人物の作品が発見されるとは、誰もが信じられないでしょう。なお、『あざ笑われるキリスト』の持ち主は90代の女性だそうで、終活の断捨離中に普通の宗教画だと思っていたコンロの上の絵画を念のため鑑定してもらったことで事実が明らかになったといいます」(同)
あなたの家に眠る絵画も、念のため鑑定してもらってみては!?
(小林洋三)