旧日本軍の駆逐艦や軽巡洋艦、重巡洋艦を擬人化した「艦娘(かんむす)」を使って、艦隊を育成・強化しながら、無敵の連合艦隊を目指す育成シミュレーションゲーム「艦隊これくしょん」。昨年10月に広島県呉市で開催されたイベントには、約1万5000人の「提督」と呼ばれるファンが集まるなど、今なお盛り上がりをみせている。
「艦これ」は2013年からサービスをスタートさせているが、これほど長きに渡って人気を誇っているのは、擬人化した美少女キャラに思い入れがあるファンが多いからだろう。特にドイツ第三帝国海軍に所属していた戦艦「ビスマルク」や、大日本帝国海軍が誇る超弩級戦艦「大和」、同じく大日本帝国海軍の特III型(暁型)駆逐艦2番艦の「響」は、いまでもトップレベルの人気を誇っている。
そんな中、今年の春イベントで報酬艦として初登場した、米海軍潜水艦がモデルとされる「Wahoo(ワフー)改」が、炎上を招いている。ワフーは超ハイレグ水着にマフラーを巻いた妖艶なキャラクターなのだが、マフラーに書かれている「SHOOT THE SUN ZA BITCHES」の文字が問題視されているのだ。ゲームライターが説明する。
「『SHOOT THE SUN ZA BITCHES』は、第2次世界大戦中にワフーが使用したスローガンで、『日本をぶっ潰せ』『日本のクソ野郎どもを撃て』という意味があります。日本に対する敵意を表していることから、一部のユーザーが激怒。『運営者はなぜこれを通したのか』という意見が拡散し、炎上に発展したというわけです」
「艦これ」は実在した戦艦をモチーフにしており、日本に対する思い入れが強いユーザーも多い。あまりにも史実に忠実なことが、炎を大きくしてしまったようだ。
(ケン高田)