訳あり物件が人気の理由とは?お得に家を買うためのポイントを解説!

 間取りや築年数などの条件は同じでも、地域の相場よりも安く設定されている“訳あり物件”。実は、一般的な中古物件よりも人気があることはあまり知られていない。

 しかし、いくら安くても人が亡くなった物件だと住むのに抵抗を感じる人もいるだろう。ただし、主に中古物件を扱う不動産会社の担当者は、「そういった“事故物件”もありますが、あくまで一部に過ぎません」と話す。

 不動産業界では借り手にネガティブな印象を与える物件を「心理的瑕疵物件」と呼び、墓地に隣接する物件などもこれに該当する。

 ただし、これは絶対数が少なく、狙い目として挙げるのは「法的瑕疵物件」とか。これは増築、またはいったん更地にした後に家を建て直すことも法律で認められていない再建築不可物件を指す。少し古いデータだが、総務省「平成30年住宅・土地統計調査」によると、都内だけでも24.6万戸もあるという。

「例えば、幅4メートル以上の道路との接地面積が2メートル以下、私道としか接していない等の条件があり、築25年以上の物件が多い。リフォームも制約はありますが、その範囲内であれば認められています。住宅ローンが通りにくいのはネックとはいえ、相場の半値近い価格で購入できる物件もあります」(不動産会社担当者)

 他には鉄塔や巨大なガスタンク、工場に隣接する「環境瑕疵物件」も相場から10~15%程度の安く設定されている物件が多いそうだ。

「最近は訳あり物件の仲介を得意とする業者も増えていますし、普通の街の不動産屋でもこの手の物件は扱っているので聞けば教えてくれるはずです」(同)

 マイホームは高嶺の花と諦めている方、できるだけ安く購入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてほしい。

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