昭和時代の貴重なブリキおもちゃやソフビが多数展示されている新潟「出雲崎レトロミュージアム」が2月3日をもって、おもちゃの博物館としての営業を終了することを発表した。
閉館後はリニューアルを施し、2月後半には「大人」が懐かしみ、楽しめる昭和館として再オープンする予定だという。
同ミュージアムは、昭和の古き良きブリキのおもちゃなどを数千点も展示。希少なおもちゃも多数あり、大人から子供まで日本全国から多くのおもちゃ好きが訪れていた。
突然の閉館報告にSNS上では「一体どうしたんですか?」「貴重な昭和の博物館がなぜ」という声が相次いでいるが、背景にはかなり深刻な「破損被害」があったという。
ミュージアムの公式Xアカウントには「拳闘士(ボクシング玩具)落とされてロック破損 ※たぶん廃棄 魚釣りゲーム 盤面をガチャガチャ回され内部のギヤ欠け ※廃棄」などと、複数のおもちゃが被害にあったことを報告。
ミュージアムの館長は「他にも細かい物が多々ありますがもう子供さんが遊べる博物館は出来ません」とし、「重い病気を患いながら子供たちの遊び場をと思い頑張ってきましたがもう精神的に壊れそうです」と悲痛な声を上げている。
館長はこれまでにも数々のおもちゃの破損を写真付きで報告しており、「今も破壊行為に近い親子連れが。。。親が注意しないのは如何なものなんでしょうか」と疑問を呈していた。
小さい子供が貴重なおもちゃを乱暴に扱ったら、それを止めるのが親の責任だ。ところが館長が注意すると、「だったらこんなところに触れるような状態にして出しとくんじゃねえよ」と親が逆ギレするというのだから始末に負えない。同ミュージアムは2023年12月8日にオープンしたばかりだが、わずか1年ほどで閉館に追い込まれるとは、どれだけ被害が多かったのか…。
リニューアル後は、小学生以下の子供は入場不可となり、展示物にも変更があるという。昭和のレトロおもちゃファンにとっては、なんとも残念な閉館となってしまった。
(ケン高田)
*写真はイメージ