物価高が続く中、あの人気商品にもさらなる値上げの魔の手が伸びてしまった…。
菓子メーカー大手の明治は1月17日、バター、チーズ、チョコレートなど計116品の価格を2月1日出荷分から順次引き上げることを発表。値上げ幅は最大で33%で、チョコレートは全商品の15%が対象となる。中でもファンがショックを受けたのは、人気商品の「きのこの山」と「たけのこの里」の実質的な値上げだろう。価格こそ据え置かれるものの、内容量が10%も減量されるのだ。
たびたび「どちらが美味しいのか論争」が起きるほど人気のきのこの山とたけのこの里だが、どちらも2000年頃までは200円(税別、以下同)だった。ところが、それ以降、少しずつ内容量を減らす“実質値上げ”が実施されることになる。この背景には、主に子どもが好む商品であるため、価格の値上げはしにくいという理由があったようだ。しかし、それも限界に達したのか、2023年6月には、ついにそれぞれ215円に値上げされた。フードライターが語る。
「値上げの1年後、24年6月には再び値上げされて230円に。さらに、そのわずか4カ月後には265円とする、3度目の値上げが行われました。いくらカカオ豆の価格が高騰しているとはいえ、あまりにもペースが早すぎると批判の声もあがりましたね。そんな中、今度は内容量を減らすという4度目の“値上げ”ですから、ファンの嘆きは当然かもしれません」
ちなみに、これまで1箱に入っている個数は、きのこの山が30個、たけのこの里は29個ほど。10%減になるとそれぞれ3個ほど中身が減ることになる。お菓子売り場で商品を手にした途端、「ずいぶん軽くなった」と、ため息とともに実感してしまうかもしれない。
(ケン高田)