Windows11の「右クリックメニュー」が改善され、反響を呼んでいる。
マイクロソフトは1月3日、「Windows 11 Insider Preview」をベータチャンネルのユーザーに向けてリリース、エクスプローラーの右クリックメニューが改善されたと発表した。
これまでのWindows11のファイルやフォルダ―の右クリックメニューは「コピー」「貼り付け」「名前の変更」「削除」などのよく使うコマンドをアイコンのみにして窓の上部にまとめていた。実はこれが余計なお世話で、アイコンが何を意味するのか分からないユーザーはわざわざ「その他のオプションを確認」をクリックして「コピー」や「名前の変更」にたどり着くという余計な行程を余儀なくされていたのだ。だが今回のバージョンでは、アイコンの下部に「コピー」「貼り付け」などのテキストをラベル表示したため、内容が一目で分かりやすくなったというわけだ。
SNS上では「昔に戻すだけの事がなぜ出来なかったのか。まだまだ不十分」「24H2のアップデートで改善された数少ない項目のひとつかな」「最初からやっとけ」などと、それでもまだまだ手厳しい。
そもそも、Windows10では右クリックメニューで全ての項目がテキスト表示されていたため、それに慣れてしまうと使い勝手が悪いとして、なかなか11にアップデートできないというユーザーも多かった。Windows10は今年の10月でサポートが切れるため、頭を悩ませていた人もこれで少しは11に移行する気になったのではないだろうか。
一部ユーザーからは「神バージョンアップ」との声も上がっているが、なんのことはない。ユーザビリティを考慮したつもりの変更が裏目に出ていたというだけの話なのだ。
ユーザーはできるだけ簡素でわかりやすい操作性のOSを求めている。「わざわざ余計なことをするな」が本心というわけだ。
(ケン高田)