実家で大量の刀を発見したXユーザーが刀剣ファンから猛非難を受けたワケ

 年末の実家の大掃除で見つかった「刀」の処分方法を巡って、刀オタクが怒りの声を上げている。

 ことの発端はあるXユーザーのツイートだった。

「実家の掃除手伝ってたら刀出てきたwwしかしちゃんと知識のあるワイ、ちゃんと警察に電話してその日のうちに回収してもらったぜ!!」

 投稿には数本の日本刀の写真が添付されており、どうやらユーザーは銃刀法違反に抵触することを恐れ、自ら警察に連絡をとったようだ。

 ところが投稿後、刀剣ファンから「自称『ちゃんと知識のあるワイ』さん、その中途半端な知識で先祖の財産を無にしてしまう…はい、残念でした」「適切に保管してればいずれは国の宝になるのに」「警察は文化的価値があるかどうか判断出来るような専門家ではありません」「警察は刀の扱い方すら分からない素人です」など処分を警察に任せたことに非難の声が上がっている。

 現時点で見つかった刀にどれほどの価値があるかは分かっていないが、ユーザーは「警察にもちゃんと確認した結果、文化的価値がないと判断されたから処分した。登録できない刀を所持してたらそれはただの銃刀法違反」と語っている。

 東京都教育委員会では「銃砲刀剣類を発見したとき」というページを公開しているが、それによると、刀が見つかった地域を管轄する警察署へ発見の届出を行うと、「発見届出済証」が交付されるといい、登録できなかった銃砲刀剣類は、原則として所持することはできないのだそう。その場合は所轄警察署生活安全課保安係まで届け出て、「登録不可通知書」と銃砲刀剣類を渡せば無料で廃棄処理をしてくれるという。

 公益財団法人「日本刀文化振興協会」では、刀類が見つかった場合、地元の教育委員会の刀剣担当者に電話し、事情を説明することを勧めている。また見つかった刀は、「場所を動かさずそのままの状態に置いておくこと」「勝手に動かさないように」と、注意喚起している。価値がある物は登録証が交付されるため、その後は「末永く大切にされることをお勧めいたします」としている。

 どうやら刀剣類を発見したら「登録審査に出す」ことが重要なようだ。刀オタクが一斉に声を上げたのも納得だ。

(ケン高田)

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