高知と和歌山ではリッター18円の差が!「爆上がりガソリン」は地域によってこれだけ違う

 ガソリン代の爆上がりが止まらない。12月19日から政府の補助金減額にともない、レギュラーガソリンの価格が約5円(リッターあたり、以下同)値上がりしている。補助金は来年1月16日からさらに5円縮小される見込みで、ドライバーの負担は重くなりそうだ。

 実際、長野県の一部地域ではレギュラーガソリンが190円を突破。地元では《いくらなんでも高すぎる》《長野県は軒並み191円になってる。もう車乗れない》《200円突破も間近だな。いい加減にしてほしい》などと、悲鳴が上がっている。

 19日以降、長野県のレギュラーガソリンの平均価格は186円で、値上げ前よりも3.5円増加している。一方、東京都は171.7円でプラス2.4円。その差は14.3円だ。

 ガソリンスタンド情報共有サイト「gogo.gs」によるば、20日現在、全国で最もガソリンが安いのは和歌山県の167.9円。逆に一番高いのは高知県の186.0円で、その差は18円にもなる。ちなみに長野県はワースト2位と、全国でもガソリンが高い地域になっている。では、なぜ地域によって差があるのか。自動車ジャーナリストが語る。

「端的に言えば『輸送費の違い』です。製油所や油槽所から遠いエリアほど価格が高くなる。和歌山県は大きな製油所があるため、価格を低く抑えることができるのです。一方、高知県や長野県は製油所から距離が遠く、山間部が多いため、どうしても輸送費が高くなってしまう。離島の沖縄はガソリン代が高そうに思えますが、『沖縄復帰特別措置法』に基づく揮発油税の軽減措置がとられているため、他の地域に比べると7円ほど安くなっています」

 年末年始に車を使って帰省やドライブする人も多いだろう。県をまたいで移動するような場合は、あらかじめ、安い地域での給油を計画したほうがよさそうだ。

(ケン高田)

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