サラリーマン悲鳴!「さくら水産」500円ランチ一部撤退の切ない理由

 ワンコインでランチが食べられ、その上ごはんや味噌汁、生たまごなどもおかわり自由だった居酒屋チェーン「海産物居酒屋 さくら水産」の“500円ランチ”が一部店舗で終了していることが明らかとなり、サラリーマンなどからは悲鳴の声が上がっている。
 
「新生銀行グループが毎年公開している『サラリーマンお小遣い調査』によれば、2019年の男性会社員のランチ代平均は555円(前年から15円減)となっており、ワンコインランチはまさにサラリーマンの強い味方だったのですが…。SNSなどでは9月頃から《さくら水産の500円ランチが600円になっている》や《いつの間にか、おかわり自由じゃなくなっている》などの投稿が見られ、『さくら水産』を運営するテラケンによれば、9月8日から地域ごとにランチメニューの改定をしており、現在は12店舗で500円ランチを終了、店舗ごとの対応でおかわり自由の見直しもおこなっているとのことです」(グルメライター)

 こうした状況に、《ワンコインランチのレジェンドがついに逝ったか》《ワンコインランチをやってる店はいくらでもあるが、あれほどお腹いっぱいになれたのは「さくら水産」だけだったのに》など落胆の声は広がるばかりだ。
 
「テラケンは今年3月、豆腐料理を中心としたレストランチェーンを展開する梅の花グループの子会社となったことで直近3年間の経営成績が公表され、赤字続きだったことが明らかになっていました。閉店が相次いでいた『さくら水産』を、梅の花がどのように立て直すのか注目されていましたが、人件費や仕入れ値の高騰に加えて消費税が上がったことで、『さくら水産』の代名詞的存在だった500円ランチは辞めざるを得ないという判断に至ったのでしょう」(飲食店コンサルタント)

 ランチ難民がまた増えそうだ。

(小林洋三)

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