「薬物疑惑の司法長官」「ズブの素人の国防長官」…トランプ氏が登用する新閣僚「異端三人衆」の素顔

 来年1月に発足するトランプ政権は、大統領選と並行して行われた米連邦議会選で共和党が上院、下院ともに過半数を制したことで「トリプル・レッド」となり、この結果、「過去最強の政権」となりそうな状況だ。

 それを受け、トランプ次期大統領は次々と閣僚候補名を明らかにしている。中でもアメリカ中が震撼しているとされるのは「異端トランプ三人衆」とも称される候補たちだ。

 1人目は「麻薬」や「性犯罪」にかかわった疑惑を取り沙汰されたマット・ゲイツ前下院議員。米メディア関係者が解説する。

「ゲイツ氏は、アメリカ下院倫理委員会で『17歳少女との性的関係』疑惑や、薬物使用疑惑で調査を受けていた。ゲイツ氏は完全否定しているが、疑惑はくすぶっている。そのゲイツ氏が、よりによって法をつかさどる司法長官候補だというのには共和党内からも否定的な意見が出ている」

「異端人事」の2人目は、世界最強の軍隊、米軍の総司令官である国防長官に、退役軍人で保守系メディア「FOXニュース」で司会者を務めたピート・ヘグセス氏を指名したことだ。米軍関係者が驚きを隠さず言う。

「ヘグセス氏はミネソタ州陸軍兵としてイラクやアフガニスタンでの戦闘経験があるが、幹部になったことはない。軍の管理者としてはズブの素人。それが米軍130万人を指揮する国防長官候補だというから全米が驚いている」

 さらなる仰天の人事構想第3弾は、厚生長官に弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏が浮上していることだ。別の米メディア関係者が明かす。

「ケネディ氏は新型コロナウイルスのワクチンに対する懐疑派として知られる。今後、コロナワクチン接種をストップする可能性もある」

 この3人の他にも、過去に日本を敵視する発言をしているギャバード元民主党下院議員が国家情報長官候補に、また、政府業務の効率化を担う新組織「政府効率化省」には「少子化でやがて日本は滅びる」と断定したイーロン・マスク氏が登用される予定だ。

 果たしてどんな「最強の政権」が誕生するのか。日本はもちろん、世界中が注視している。

(田村建光)

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