「自民党は統一教会の言いなり」山本太郎代表の指摘に石破総理は天を仰いで…

 第50回衆議院選挙が公示された10月15日、れいわ新選組の山本太郎代表の緊急入院が報じられた。山本代表が更新したXによれば、原因は「アナフィラキシーの疑い」とのことで、すでに退院し、同日夜にはNHK「ニュース7」に生出演した。

 山本代表は前日の夜に、日本テレビ系報道番組「news every.」に出演。与野党の党首と議論を繰り広げる中で自民党と旧統一教会の関係について言及していた。番組では選択的夫婦別姓について各党の候補者にアンケートを実施。導入に賛成する候補者は、自民党がわずか9%。れいわ新選組と日本共産党が100%となっていた。

 キャスターの藤井貴彦アナウンサーから「どうお考えですか?」と意見を求められた山本代表は、「経団連の望むことは、自民党はこれまでほとんど実現してきてるんですね。金と票で政策を売ってる状態なんですけど」と前置きして、派遣労働や非正規労働の拡大、集団的自衛権について言及してこう続けた。

「この選択的夫婦別姓に関して、どうしてそこまで抵抗するのかな、誰が反対しているのかなと思ったら、これ、統一教会ですよね。統一教会というのはひとつの宗教。その影響を受けて、価値観みたいなものに振り回されるっていうのは国民が迷惑する話です。さっさとやっちゃってください」

 山本代表が「統一教会」のワードを出した瞬間、石破茂総理は口を開けて天を仰いでいたが、意見を求められると「そういう決めつけの話を展開されると、中には信じる人もいるから、それは気をつけないといかんですよ」と反論し、「こうだ、こうだと決めつけて、『自民党は財界の言いなりだ』、『これは珍しい』、これがそうであるように、財界が望もうが何をしようができないことはできない。やらないことはやらない。私どもはそんないい加減な政党ではないので。そこは名誉のためにはっきり申し上げておきます」と続けた。

 この発言に山本代表は「決めつけじゃないですよ」「金と票で買収されているようなもんじゃないですか」と反論していたが、SNSでは《自民党は財界と統一教会の言いなりか》《石破総理も痛いところ突かれたな》と“爆弾発言”を評価する声が寄せられていた。

「山本代表の発言については賛否あり、《これは暴論》《刷り込みだよ》と否定する声もあがっていましたが、自民党の中には、旧統一教会の友好団体から選挙支援を受ける際に推薦確認書にサインしていた閣僚経験者も確認されていて、これが事実上の政策協定と指摘を受けていました。また、石破内閣で法務大臣を務める牧原秀樹氏も旧統一教会との関係が明るみになったばかり。石破総理にとって、党首討論の場で『統一教会』のワードだけは出してほしくなかったかもしれません」(メディア誌ライター)

 衆議院選挙の投開票日は27日。国民はどんな審判をくだすのか。

(福島シゲル)

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