米不足で「パックご飯」が爆売れも、見逃されがちな「残念な真実」

 令和のコメ不足騒動を受けて、「パックご飯」の売れ行きが右肩上がりになっている。

 パックご飯は正式名称を「無菌包装米飯」といい、コメを炊飯するまでに、短時間高温加熱殺菌、超圧力殺菌等で無菌化して炊飯し、密封包装したもの。ごはん本来の風味とふっくらとした食感、炊きたてのようなおいしさが楽しめることから、日頃から利用している人も多い。

 コメ不足が騒がれるようになってから、代わりにパックご飯や冷凍米飯を購入する人が急増しており、品薄になっているという。しかし、これらには知られざる「残念な真実」があることをご存知だろうか。

 パックご飯は製造過程で無菌になるように工夫されており、常温での保存が可能だ。しかし中には長期保存のために添加物を使用しているものもあり、気になる人は注意が必要だ。

 食品ライターが語る。

「最近は無添加のパックご飯が増えており、体に悪影響を及ぼすものは入っていません。ただ一部製品にはpH調整剤や酸味料、トレハロースなどの添加物が入っているため、気になる人は事前にパッケージをチェックしたほうがいいでしょう。また冷凍食品の米飯を常備している人も多いですが、こちらは植物油脂がよく使われています。コメ粒が油でコーティングされてパラパラの仕上がりになるのですが、その分高カロリーになるのは注意したいところ。またコスパも決していいとはいえません。買うなら無加工かなるべく加工度の低い商品を選ぶ方がいいでしょう」

 坂本哲志農相は8月27日の記者会見で、コメが品薄になっている問題について、新米が出回る9月頃に解消するとの見通しを示した。最近のパックご飯や冷凍米飯は味がよく、レンジで温めるだけですぐに食べることができるためタイパもいいが、コメ好きとしては新米が出回る9月を首を長くして待ちたい。

(ケン高田)

ライフ