小林鷹之氏「長期的に消費税率を10%よりも高くするべき」に「賛成」がウィキペディアから消えたり現れたりの怪

 9月27日に投開票される自民党総裁選挙で、真っ先に立候補を表明した小林鷹之前経済安保相。東大法学部出身で在校時代はボート部に所属し主将を務め、186センチの長身でイケメン。全国的な知名度は低いが、党内では若手のホープとして期待されている。

 昨今の自民党は裏金問題や旧統一教会との関係が取り沙汰され、内閣支持率の低下にもつながった。そんな状況を考慮し、8月19日に行われた会見の冒頭で小林氏は「自民党は生まれ変わることを証明したい」と意気込みを見せている。

 総裁選で勝利するようなことがあれば、ぜひその勢いで自民党を変えてほしいものだが、それよりも先にネット上の百科事典と呼ばれる「ウィキペディア」で、小林氏についての記事の一部が変わってしまったとの疑問の声がSNSで流れた。

 とあるXユーザーが8月20日、「小林鷹之議員のWikipediaから消費増税に賛成している項目が消えたんですけどどうしてですか?」とポストし、小林氏のウィキペディア記事と思われる一部を貼り付けた。そこには「新聞調査への回答」として、「『長期的に消費税率を10%よりも高くする』ことに賛成」と書かれてある。

 続けて、Xユーザーは「小林鷹之議員のWikipediaから消えた10%以上の消費増税に賛成してるソースを置いておきますね」とポストし、2017年更新の「朝日新聞DIGITAL」を添付。それは朝日新聞社によるアンケートで、やはり小林氏は「長期的に消費税率を10%よりも高くする」という質問に「賛成」と答えている。

 話を整理すると、小林氏のウィキペディアにはもともと「長期的に消費税率を10%よりも高くする」という質問に「賛成」と答えたことが掲載されていたが、Xユーザーによれば、それがいつの間にか消えていたという。ところが23日時点で小林氏のウィキペディアを見てみると、「経済・財政」の項目で消費税増税に賛成したというアンケート結果の情報が明記されている。

「ウィキペディアは登録すれば誰でも編集ができます。誰かが意図的に消し、復活せたのか。それとも何らかのトラブルで一時的に消えてしまったが、復旧したのか。真相はわかりませんが、ネット上でも《また編集されたみたい》と困惑する声も上がっていました。情報が消えた噂にも驚きましたが、それ以上にネット民が驚愕したのは小林氏が消費税を増税する考えがあるということ。一部の大企業以外では賃上げは厳しい状況にあり、なおかつ物価高。消費税まで上がったら生活がさらに困窮する国民も少なくないでしょう。自民党を変えるより、まずは国民の生活をいい方向へと変えてほしいものです」(週刊誌記者)

 件の朝日新聞社のアンケートを見ると、「長期的に消費税率を10%よりも高くする」に「賛成」としているほか、「幼稚園・保育所から大学まで教育を無償化すべきだ」には「反対」としている小林氏。子を持つ親には厳しい政治家といえるだろう。

(石田英明)

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