南海トラフ地震への緊張が高まる中、備蓄食料や防災グッズへの関心が高まっている。
備蓄食料は最低3日~1週間分が目安と言われているが、多くはうどんやそば、パスタなどの乾麺、カレーやパスタソースなどのレトルト食品が一般的だ。そんな中、にわかに注目を集めているのが、吉野家が発売する非常用保存食「缶飯」だという。
「吉野家の公式通販ショップによると、缶飯は、高機能玄米『金のいぶき』と牛丼の具を合体させたもののようです。常温で食せる『缶飯牛丼』が6缶4860円で販売されていますね。また、牛丼以外にも『焼塩さば』『焼鶏』『豚丼』などの種類があります」(食品ライター)
一方、松屋でも保存食として「牛めし缶」を発売している。松屋と缶詰メーカーの信田缶詰による共同開発商品で、吉野家の缶飯が高機能玄米を使用しているのに対し、こちらは白米を使っているのが特徴。1缶あたり325キロカロリーとボリュームもなかなかのものだ。
「どちらの商品も非常時に食べるのであれば、十分満足できる味に仕上がっています。強いて言えば、松屋の牛めし缶の方が、牛肉とタマネギの素材の食感がきちんと残っており、また、白米を使用していることから店舗の牛丼の再現性が高いですね。価格は1缶680円(税込)なので、缶飯よりも若干、安くなっています」(前出・ライター)
避難時の食事は水分の摂取とともに最重要課題と言っていいだろう。吉野家のホームページには「緊急時だからこそ、美味しくてより栄養価の高いお食事を」とある。2つの缶詰を食べ比べてみて、好みの商品を備蓄しておくのもいいかもしれない。
(ケン高田)