年間数万円も違う!「電気代節約」これまで見逃されていた「盲点」

 記録的な猛暑が続く中、エアコンの電気代が気になるという人も多いだろう。毎年この時期になるとエアコンの節約術が話題になるが、風量設定を自動にし、サーキュレーターなどを併用するなど、出来る方法はすべて出尽くした感があるのも確か。それでも場合によっては、月に1万円をかるく超える電気代の請求書に、思わずため息が漏れたという人も少なくないのでは。

 では、他にどのようにして電気料金を節約したらいいのだろうか。盲点はどの家庭でも毎日のようにスイッチを入れるある「家電」にあった。

 家電ライターが語る。

「この時期、電力消費の大部分を占めるのはエアコンですが、実は見落としがちなのがテレビです。特に最近は大型テレビが普及しており、消費電力量が増える傾向にあります。例えば液晶テレビの10分の1の薄さが特徴の有機ELテレビの消費電力量は、55V型で年間175~280kWh。1ヵ月あたりの電気代は450~750円と、一見それほど高くはないように感じますが、実はこれは1日4.5時間の使用を元に算出した数字です。高齢者世帯などでは、就寝時以外はテレビをつけっぱなしという家庭も多く、その場合は約4倍の1800~3000円に跳ね上がるため、盲点になっているのです」

 最近は、昼間のエアコンはつけっぱなしの方が電気代は安くなるというが、こと大型テレビに限っては、スイッチの入れっぱなしは厳禁。BGM感覚で見てもいないのにテレビをつけている人は、すぐにその習慣をあらためた方がいいだろう。翌月の電気代を見てニンマリすること請け合いだ。

(ケン高田)

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