楽天カードが8月1日からポイントの進呈ルールを変更することを発表した。
変更になるのはAmazonで、Mastercardブランドの楽天カードを利用した際のポイントで、これまで「500円」の利用につき1ポイントだったのが、「100円」の利用につき1ポイントになる。これにより、これまで「0.2%」だったポイント付与率が「1%」に引き上げられることになる。
楽天カードは今年5月に保険料や携帯電話利用料金、NHK放送受信料の支払いによるポイントを、100円で1ポイントから200~500円で1ポイントとする「改悪」を発表しており(8月1日から適用)、Amazonでの還元率アップという朗報は、利用者にとっても意外だったのではないだろうか。
SNS上では歓迎の声が広がっているが、実は注意点もある。マネー誌ライターが語る。
「今回のポイント進呈ルールの改定は一見、大盤振る舞いのように映りますが、実は2022年の還元率に戻っただけ。同社は2023年の1月5日からMastercardブランドのみ、Amazon利用における還元率を1%から0.2%に変更しました。当時はAmazonへの対抗措置とも囁かれましたが、ただVisaやJCBブランドの楽天カードはずっと1%のまま変わりませんから、単にMastercardの手数料が他に比べて高かったということでしょう。もっともAmazonプライムの会員ならば、Amazonカードを使って買い物すれば、常時2%の還元が受けられます。楽天カードはむしろ本家の楽天市場での改悪を戻した方が、カード所持者としては嬉しかったんじゃないでしょうか」
ただし、楽天ではたびたび付与率が変更されるため、今後も動向を注視したい。
(ケン高田)