何度目の改悪か!「楽天カード」付与率引き下げ 脱出者続出で「経済圏」に綻び

「年会費無料で高還元」が謳い文句の楽天カードの「還元率低下」が物議を醸している。

 楽天は5月9日、ポイント付与率の一部引き下げを発表。生命保険や損保会社の各種保険料、楽天モバイルを除く携帯電話料金の支払いを楽天カードで支払った場合、これまで100円につき1ポイント付いていたものが200円で1ポイントに変更される。また、NHK放送受信料の支払いについては100円につき1ポイントから500円につき1ポイントと大幅に付与率を引き下げる。どちらも適用されるのは8月1日からだが、楽天ユーザーからは非難の声が殺到している。

 このところ「改悪」が多い楽天カードだが、昨年11月の請求分からの仕様変更は「さすがに無視できない」というユーザーが相次いだ。これは、それまで「カードの利用総額」に対して100円につき1ポイントついていた基準が、「1回あたりのカード利用(お買い物)」に対して100円につき1ポイントと変更になったのだ。わかりやすく言うと、買い物1回ごとの「99円以下の端数は無駄になる」ということ。これでは他のカードに乗り換えを検討するユーザーが出てくるのも当然だろう。

 マネー誌ライターが語る。

「楽天カードは、これまでにも付与率の引き下げを数度実施しており、そのたびにユーザー離れが話題になっています。そもそも楽天市場に出品された商品は他のサイトに比べて価格や送料が高いケースが目立ち、さらに、ここに来てのポイント付与率の低下で楽天経済圏が縮小しつつあるのが現状です。最近は100円利用ごとに1%のdポイントを貯められるdカードや、1.2%還元でポイントがAmazonで使えるリクルートカード、コンビニで還元率がアップするAmazonカードに乗り換える人が増えていますね」

 楽天グループはモバイル事業の赤字による負の連鎖がとまらず、そのしわ寄せがカード事業にも及んでいるようだ。かつてはポイントで他社を圧倒してきたが、ユーザーは泥船を察知し、脱出をはかっているのだろうか。

(ケン高田)

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