今度はラスベガス郊外の砂漠に出現した謎の物体「モノリス」を巡る有力説

 6月中旬、米国ラスベガス郊外の砂漠地帯に突如出現した、高さ1.95mほどの謎の三角柱。地元警察がSNSに投稿すると大きな話題となり、世界各国のメディアで奇怪な出来事として取り上げられた。

 警察は21日に撤去したことを発表したが、数年前から設置されていた可能性があり、いつ誰が何の目的で設置したのかは不明。自然界には長年の浸食によって石柱状となった奇岩も稀にあり、英国の観光名所の世界遺産「ストーンヘンジ」のような先史時代の遺跡にもこうした石柱は散見される。だが、今回見つかった三角柱の表面には凹凸がまったくない。しかも、鏡状になっていて、人工物であることは明らかだ。

 映画「2001年宇宙の旅」シリーズに登場する石柱状の謎の物体「モノリス」に形状が似ていることからそう呼ばれているが、実は2020年秋以降、世界各地で発見されている。

 同年11月には米国ユタ州の砂漠とルーマニア北東部のピアトラ・ネアムツ、翌12月にはパインマウンテン(カリフォルニア州)をはじめ、ラスベガスの市街地、オランダのオーデホーン村近郊の自然保護区、英国南部のワイト島のコンプトン・ビーチ、コロンビアの中核都市チアの畑などで同時多発的に見つかっている。

 その後も21年6月にはカザフスタンの砂漠地帯、同年8月にはカタルーニャ州(スペイン)の修道院敷地内、22年2月にニューヨークのセントラルパークやフェニックス(アリゾナ州)郊外でも発見されており、今年に入っても3月、英ウェールズのポーウィス郊外の丘で確認されている。ただし、これはあくまで一部で、他にも世界各地で数多くのモノリスが出現している。

「現代アートの一種との説が有力ですが、あまりに数が多すぎて1人のアーティストによる作品とは考えにくい。大勢の協力者がいる作品プロジェトクトだとしてもそれを裏付ける公式サイトは存在せず、憶測の域を脱しないのが現状です」(米国在住ライター)

 まさにすべてが謎に包まれたモノリス。今のところ、日本国内では発見されていないが、実は人知れずどこかに設置されているのかもしれない。

※写真は今回ラスベガス郊外で発見されたモノリス(ラスベガス警察のXより)

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