「某最前線に配属っぽいです」18歳日本人ウクライナ義勇兵が悲壮投稿

 ロシア軍による市街地へのミサイル攻撃が続く中、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は6月17日、東部ドネツク州の高台の要衝・チャシウヤルなどでロシア軍との激しい戦闘が続いているとSNSに投稿。国民に軍への支援を呼びかけた。

 そんな中、ウクライナ義勇兵に参加した18歳の日本人の若者のツイートが注目を集めている。男性は18日にXを更新し「訓練が終わったら某最前線に配属っぽいです。後断言しておきますが捕虜には絶対にならないので人質やら身代金を心配している人は安心してください。捕虜になりそうになったら自害すると渡航前に決めています。どうせ捕虜になったら死んだも同然なので」と投稿。

 男性は今年3月に「義勇兵になってロシアの暴虐を阻止したい」と語っており、自ら義勇兵としてウクライナ軍に志願したようだ。男性によると契約期間は3年間で、6ヵ月たてば契約を解除することができるといい、「数年続けようかと思っていましたが正直6カ月後には日本に帰ると思います」と語っている。

 18歳の日本の若者が最前線でロシア軍と戦う決意をしたことにも驚きだが、SNS上では「生きて帰ってきてほしい」と心配の声が相次いでいる。

「昨年2月、ウクライナ政府は諸外国へ義勇兵の参加を呼びかけ、日本でも約70人が志願しました。実際にウクライナに渡ったのは15人程度と見られています。新兵訓練を受けた後にウクライナ東部戦線などに投入されるようですが、給料は前線に出た手当などを含めて約30~40万円ほど。平均月収が7万円程度のウクライナでは破格ですが、日本の感覚では命をかける対価としては、安いと感じるでしょうね。ほとんどの志願者は金よりも義憤に駆られて参加を決意するというのが実情です」(社会部記者)

 ロシア国防省は、ウクライナ入りした1万3387人の外国人義勇兵がロシアと戦い、うち5962人が死亡したと発表している。資料によれば、日本人は15人が参加し、1名亡くなっている。

 18歳の男性が無事に帰国することを多くの人が祈っている。

(ケン高田)

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