3選に向けて小池百合子東京都知事がいよいよ“出陣”する。すでに立候補を表明している立憲民主党参院議員の蓮舫氏との事実上の一騎打ちになると見られているが、政治部記者はこう話す。
「蓮舫さんはすでに都内各所で街頭スピーチを行っています。喉を酷使しすぎたのか、かすれ気味ですが、張りがある声は遠くまで響く。56歳とは思えないほど若々しく、エネルギッシュなスピーチで聴衆を釘付けにしています」
そんな蓮舫氏のシンボルカラーは白。勝負服の“白スーツ”はすっかりおなじみになったが、彼女を迎え撃つ現職の小池氏はどうか。政治家ウォッチャーが近況を語る。
「6月7日には日枝神社の山王祭に、神主風の衣装で烏帽子をかぶって飛び入り参加。祭礼行列の車に千代田区の樋口高顕区長（写真左）と乗り込んで、ギャラリーににこやかな笑顔を振りまいていました。支持者と見られる女性からは『百合子さ～ん』と黄色い声援が飛び交っていました」
小池氏は現在71歳。蓮舫氏とは15歳の年齢差があるが、年の差を埋める“奇策”が囁かれている。
「初当選を果たした2016年は、緑をイメージカラーにして都知事選を戦いました。小池陣営が『緑を身につけてお集まりください』と呼びかけると、支持者は緑色のスカーフや衣類を身に着けて演説に駆けつけたものです。『グリーン作戦』『百合子グリーン』などと話題になりましたが、今回はそれほど緑を全面に押し出さないと見ています。ネット上では『緑のたぬき』と揶揄する声も挙がっていますし、神宮外苑の再開発をめぐっては『樹木を伐採しないで』と風当たりも強い。そこで今回はグリーンを封印して、コスプレ大作戦に打って出るのでは…。かつては『魔法使いサリー』『リボンの騎士』、『銀河鉄道999』のメーテルのコスプレを披露しましたし、ノリの良さをアピールすれば、若い無党派層を取り込めるはず。アニメキャラまではいかなくても、クールビズを強調した浴衣、新紙幣の5000円札に描かれる津田梅子風の和装などで選挙戦を盛り上げてほしいですね」（前出・政治家ウォッチャー）
今回の都知事選にはおよそ40人が立候補を表明している。「小池劇場」は7月7日の投開票日にどんな「終幕」を迎えるのだろうか。選挙戦から目が離せそうにない。
