志願者がビジネスプランを社長に提案し、プレゼンが成功すれば出資してもらえる夢のような企画で人気を博しているのは、チャンネル登録者数118万人を誇るYouTubeチャンネル「令和の虎」だ。
このチャンネルはもともと、90年代に日本テレビで放送されていた「マネーの虎」のYouTubeバージョンで、好評のためか受験生版や、なでしこ版なども続々と登場した。
しかし、志願者と虎が言い合いになることも多く、受験生版に出演したホスト・本田さんは主催者の岩井氏に「若者をいじめて楽しいか?」と食ってかかり、「早く帰れ!」と、強制的に帰らされる結果となり、大炎上を巻き起こした。
そんな番組が再び炎上し、物議を醸しているようだ。
「5月22日に公開された動画の中で、グラドルで実業家のくりえみが、英会話スクールを開きたいという志願者に向け『よくある英会話スクールですよね?』と厳しい言葉を発したんです。くりえみの発言は的を射ていたものの、これを見た視聴者からは『志願者がかわいそう』などと批判的な声が寄せられました。これを受け、くりえみは自身のX上で番組での発言は運営側から求められたものだと主張。しかし主催者の岩井はこれを批判したため、現在もネット上で論争が巻き起こっているんです」(YouTubeライター)
そんな中、かつて本家の番組に出演していた有名社長がこの騒動に声を上げたのだ。前出のYouTubeライターがこう続ける。
「当時、中古車販売の会社を経営し、『冷徹な虎』として名を馳せた実業家の南原竜樹です。彼は5月28日、自身のX上で、マネーの虎や令和の虎では、事前に志願者の情報は教えてもらえないことを前置きした上で、『自分の知らない分野の人たちが来る中で、間違えたことを言ってしまったりすると炎上のリスクがある』とし、さらに『そんな中で、アドバイスができる人や事業にダメ出しできる人は事業の本質を捉えてると思う』と、くりえみの行動を肯定したんです。現在もトップ実業家として活躍する南原氏のこの発言にネット上では、『また令和の虎に出てください』『南原さんの言葉は重みが違いますね』と、賛同の声が上がっています」
番組を盛り上げるため、嫌われ役を買って出たくりえみに、本家の虎からはエールが送られていたようだ。
(佐藤ちひろ)