女優・松本まりかが結婚詐欺師を演じる恋愛ドラマ「ミス・ターゲット」(ABCテレビ)。松本にとってはGP帯の地上波ドラマでは初の主演作だけに、なんとか結果を残したいところだが、厳しい数字を突きつけられている。
「5月19日に放送された第5話の平均世帯視聴率は3.7%。結婚詐欺師という役柄から、コロコロとキャラクターを変える変幻自在の演技は好評で、ネット上では『さすがカメレオン女優』といった称賛の声も聞かれます。ただ、初回放送時に裏の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS)が15分拡大版をぶつけてきたこともあって、スタートダッシュに失敗したのが大きい」(エンタメ誌ライター)
初回こそGP帯の連続ドラマでワーストだったものの、一時は4%台に持ち直した「ミス・ターゲット」。真裏の「ACMA:GAME アクマゲーム」(日本テレビ系)が2%台に落ち込み、「視聴率ワースト」だけは避けられそうだが…。映画ライターは5月17日に公開された松本の主演映画「湖の女たち」に着目してこんな見解を述べる。
「松本が演じるのは介護施設の職員。入居していた老人が不可解な死を遂げたことで、警察が殺人事件として捜査を始めるのですが、捜査を通じて知り合った刑事と従属関係になります。映画の冒頭、ひと気のない場所に停めた車の中で、みずからの下腹部をまさぐるなど、体当たりの演技を見せています。予告編でもチラリと映り込んで話題になっていましたが、圧巻なのは、刑事に命じられるまま小屋の中でマッパになって土下座をするシーン。ヒップを上に突き上げて許しを請うのです。マッパの松本に向かって、『穴を開け』などとキワドイ言葉を投げかける刑事役の福士蒼汰のドSっぷりも迫力十分でした。ここまで体を張った艶技を見せたことで、映画のオファーが殺到するのではないでしょうか」
たとえ視聴率が取れなくても、客を呼べる本格派女優へと前進したようだ。